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経済指標と相場変動

2015/11/30

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経済指標の重要性

相場が大きく動いたとき、「アメリカの○○指数が好調であったため、株価が上昇・・」といったニュースをよく目にします。
発表されるこれらの数値は「経済指標」と呼ばれます。経済指標は、政府等が発表する経済の成長や安定性についての指標の事です。

日々発表される経済指標の数は非常に多く、世界各国を含めると毎日10以上は重要な経済指標の発表があります。
経済指標の他に、グローバル化に伴い「政治イベント」が各国の株式相場などへ与える影響力も大きくなってきています。リーマンショックや欧州債務問題の時は、G20やユーロ圏財務相会合に注目が集まり、その動向で相場は急落と急反発を繰り返しました。またアベノミクス以降、日本では日本銀行が行う金融政策決定会合が大きく注目されるようになっています。

今後、それらの経済指標や政治イベントを解説し、その内容や仕組み、そして相場に与える影響について毎回議題を変えて掲載したいと思います。

経済指標を9項目に大別して解説します。
①景気動向(GDPなど)
②雇用(雇用統計・失業率など)
③生産・設備投資(鉱工業生産指数など)
④貿易(貿易収支など)
⑤消費(小売売上など)
⑥住宅・地価(住宅着工件数など)
⑦物価(消費者物価指数など)
⑧企業動向(日銀短観など)
⑨金融政策(FOMC・金融政策決定会合など)

ただし、「景気動向」といってもGDP・景気動向指数・ISM製造業非製造業景気指数・OECD景気先行指数など様々な指標があり、「GDP」と言っても米国のGDP発表とエジプトのGDP発表では相場への影響や、その後の世界経済への影響は違います。
一つ一つの経済指標は、時代とともにその重要性を変えていきます。重要であり続ける指標もあれば、急に注目を浴びる指標もあり、逆に相場に意識されなくなる指標もあります。前述した日銀の金融政策決定会合は(昔から重要指標ですが)近年注目度が更に高まった指標の一つです。

2000年以降アベノミクス以前は、日銀の政策変更がここまで話題になり、株価が一日で500円以上も上昇するようなことはありませんでした。黒田日銀総裁による大規模な金融緩和(通称 黒田バズーカー)を常にマーケット関係者は注視しています。
それに対して、米国のGDPは常に注目を浴び続ける指標です。詳細 経済指標その① 米国GDP

もう一歩深読み

日々公表される経済指標以外に、実際に政策を決定する立場にあるキーマンたちが注目する意外な指標を知ることも相場を予想する上では有効かもしれません。

例えばグリーンスパン元FRB議長は、記者からの「もし毎日1つしか指標を見られないとしたら何を選ぶか?」という質問に対して「鉄スクラップの市場価格」と答えました。黒田日銀総裁の2005年の著書「財政金融政策の成功と失敗」を見れば、黒田総裁の金融緩和と財政出動に対する考え方が理解できます。

最近有名なのは、中国の李克強首相が重要視すると言われている「李克強指数」です。これは「電力消費量」「銀行融資」「鉄道輸送量」の3項目からなる合成指数です。かつて李首相が遼寧省トップを務めていた際、外国メディアに対して信用できる経済指標としてこの3つをあげたことに由来しています。

また、公言はしていませんが、重要視していると言われる指標もあります。
例えばニューヨーク連銀のダドリー総裁は、株価やクレジットスプレッド、金利、為替相場などを織り込んだゴールドマンサックスの「金融環境指数」に注目している可能性があります。なぜならダドリー総裁はゴールドマンサックスの米国担当チーフエコノミストとして長年この指数を活用していたからです。

しかしなぜ、グリーンスパン元FRB議長は鉄スクラップの価格を最重要視したのでしょうか?
それはまた別の機会にさせていただきます。
経済指標を詳しく調べていくにつれて、「経済は生き物」ということが実感できると思います。
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※経済指標シリーズ記事※
経済指標 その1 米国GDP
経済指標 その2 米雇用統計
経済指標 その3 FOMC
経済指標 その4 米国中古住宅販売件数が相場に与える影響
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