なぜ、あなたの「投資信託選び」は失敗するのか?
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明確な基準をもって投資信託を選べていますか?
2015年5月末に、日本で初めて投資信託の残高が100兆円の大台を超えたことを皆さんはご存知でしょうか。
この数字は非常にインパクトのある数字です。なぜならば、その1年前と比較しておよそ20兆円も多く、またアベノミクスによる株高が始まった2012年秋頃と比較すると40兆円近く増加しているからです。
また、投資信託協会が2015年8月13日に発表した「投資信託概況(2015年7月末)」によれば、国内外の株式や債券を組み入れた株式投信の純資産は7月末に84兆2915億円と 6月末に比べて1%増加しています。こうして見てみると、投資信託、中でも株式投信を購入する投資家が増えており、日経平均を見ても高値水準が保たれている状況となっていました。
こうした状況となった理由の一つに、NISAの利用者が増加している点を挙げることができます。
NISA(少額投資非課税制度)は、長期投資による資産形成を行うために制度が創設され、この仕組みを利用して株式投信を購入する投資家が増えています。NISAを利用することで、長期で資産を増やそうとする姿勢が個人に広がっているともいえ、本来の投資目線を備える個人投資家が増えてきているのです。
このように、個人投資家でも投資しやすい制度も整備されてきている中で、いざご自身で、明確な基準をもって投資信託を選ぶことができる方はどれ位いることでしょう。皆さんの中でも、明確に選択できるといえる方は少ないのではないでしょうか。
実際、間違った投資信託選びを行うことで、市場が活況な中でも損失を被ったり、まったく資産が増えない、そんな投資家も多いのは事実です。
あなたの投信選び、本当に大丈夫ですか?
こうした投資家が多い理由には、3つの間違った投資信託選びを行っている点を挙げることができます。
その3つとは、①人気のテーマ型投資信託、②分配型投資信託、③フル投資型投資信託を選ぶことです。
まず1つ目の間違った投資信託の選び方として、①人気のテーマ型投資信託を選んでしまう点が挙げられます。
これは、その時々の人気のテーマを投資対象とする投資信託を購入することであり、その時々のホットな話題への投資であることから、投資家も飛びつきやすく投資しやすいといえます。
しかしながら、旬があるということは、その旬が終わればいつか人気がなくなる可能性があります。過去を見てみるとわかるように、一時期BRICsともてはやされた中国やブラジル、ロシアの株式市場は現在では冴えない状況であり(唯一インドだけが好調)、当時人気国として注目を集めていた国々は散々な状況です。皆さんも情報誌のこうした言葉にもてはやされたり、金融機関の営業員からこれからは新興国だと投資信託を購入された経験はありませんか?
次に、②分配型投資信託を選ぶこと。特に毎月分配型投信は、毎月分配金が出るため人気がありますが、その商品の仕組みを理解せずに購入されている方が多い点が問題といえます。
日本の分配型投信では、投資する株式や債券などの配当、利子のみをもとに分配金が支払われているわけではありません。投資家の純資産、つまり元本を削って分配金を支払うことが可能になっているのです。実は人気がある投資信託ほど、純資産からの支払い率、平たく言えば元本の削り率が高い投資信託としてランキング上位を占めています。
ご自身が購入した時よりも価格が高くなっていれば、いわゆるタコが自分の足を食べるかのようなタコ足配当型の投資信託の形にはなりにくいといえますが、実際はタコ足配当となるケースも多く、これでは何のために投資を行っているのかわからなくなりますよね。
投資信託の間違った選び方3つ目として、③フル投資型投資信託を選ぶ点が挙げられます。
フル投資型投資信託は、個人投資家にとっては盲点となっており、ほとんどの人が知らないと思いますが非常に重要なポイントです。
フル投資型とは、運用する資金のほとんどを相場が悪い時でも、株式などの金融商品に投資をする投資信託をさします。
もし投資家から集めた資金をすべて株式に投資していたら、金融危機時にはどうなるでしょうか。金融危機など突発的な悪材料には、ほとんどの株価が大幅に下落することになり、それにともないフル投資型の投資信託は大幅に下落することになります。これでは買い時・売り時をみすみす逃していることになってしまいます。購入時には、投資信託説明書(目論見書)などで運用方針を確認してください。
では、こうした点を考慮した場合、実際にどのように投資信託を選べばいいのでしょうか。
相場に負けない投資信託の見極める3つのポイント
まず、人気のテーマ、分配型投信をやめること、フル投資型投信もできれば選択から外すことが好ましいといえます。
望ましいのは、株式や債券に投資する投資信託の中で、キャッシュポジションをとれる投資信託を探すこと。つまり、運用資産において、キャッシュの比率を機動的に変えられるものを探すのです。
これは、相場下落時には現金化、相場上昇時には有望銘柄を買い、下落をおさえ、上昇機運に乗ることができるためです。
次に、ファンドマネージャー(投資信託の運用者)の腕が良いかどうかを確認すること。
ファンドマネージャーを探すことが難しければ、運用成績のよい投資信託を探す方法でもよいでしょう。皆さんが購入している投資信託の運用者は誰だかわかりますか?
最後に、運用対象が何か。銘柄はどうなっているか。
実は多くの銘柄に投資を行うよりも、集中して厳選した銘柄に投資を行う方が株価上昇の機運を捉えることでパフォーマンスは良くなることがわかっています。市場全体が下がっても個別銘柄の中には上昇しているものも沢山あります。ご自身の保有する投資信託はどの銘柄を購入しているかご存知ですか?
以上、間違いやすい投信選び「3つのパターン」と、相場に負けない投資信託を見極める「3つのポイント」についても解説しました。
簡単に概要をご説明しただけですので、投資信託の裏側について、より詳しく知りたくなった方も多いのではないでしょうか。
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