株価にも影響??少子化対策としての移民問題。論点とメリットやデメリットを解説
日本における移民受け入れのメリット3つ
日本が移民を受け入れるメリットは、
- 人口が増えた分、税収がアップする
- 労働力が増えるので、経済が活性化しGDPも向上する
- 低賃金の労働力があることで、企業は人件費を削減できる
の3つです。
1. 人口が増えた分、税収がアップする
移民によって労働人口が増えると、企業の売上や人口全体の所得がアップ。すると、売上や所得が上がったぶん、単純に税収が向上します。
(関連コラム 【徹底解説】GDP(国内総生産)と人口構造、株価の関係)
2. 労働力が増えるので、経済が活性化しGDPも向上する
移民によって労働力が増えると、企業の売上が伸びて経済が活性化します。するとGDPも向上し、日本の経済力を回復させることが可能です。
3. 低賃金の労働力があることで、企業は人件費を削減できる
移民は東南アジアなど日本より所得が低い国から出稼ぎとして来ることが多く、企業は日本人よりも安い給料で人を雇うことができます。
これにより人件費を削減できるので、企業の利益率が上がり、結果として最初に紹介したように、税収アップにもつながるのです。
日本における移民受け入れのデメリット3つ
日本が移民を受け入れることのデメリットは以下の通り。
- 治安が悪化し、犯罪が増える?
- 移民に仕事を取られて、日本人の雇用や賃金が減る
- 海外文化の流入による、日本文化の変化
こちらも詳しく解説します。
1. 治安が悪化し、犯罪が増える?
すでにアフリカや中東から移民を受け入れているイタリアやギリシャでは、犯罪が増えて治安が悪くなっていることが問題視されています。
移民が集まってスラム街を作るなど、これまでにないほど治安が悪化することも考えられます。
2. 移民に仕事を取られて、日本人の雇用や賃金が減る
移民は日本人よりも安く雇用しやすいので、結果として賃金が高い日本人の雇用が減ったり、日本人の賃金そのものが引き下げられる可能性があります。
3. 海外文化の流入による、日本文化の変化
移民は出生率が高い傾向にあり、これが2世や3世になるとその数はかなり増えます。これにより、相対的に日本人の数が減り、文化が変わっていく可能性が大きいです。
移民問題をつかんで、今後の日本を考える
ここまで、日本における移民問題の現状、そしてメリットやデメリットを紹介しました。
おさらいすると、移民問題の現状は、
-
- 少子高齢化が進み続けている
- 技能実習制度によって約23万人が日本に
- 中には留学生ビザなどによる不法滞在も
となっており、メリットとデメリットは以下のように紹介しました。
【移民を受け入れるメリット】
- 人口が増えた分、税収がアップする
- 労働力が増えるので、経済が活性化しGDPも向上する
- 低賃金の労働力があることで、企業は人件費を削減できる
【移民を受け入れるデメリット】
- 治安が悪化し、犯罪が増える?
- 移民に仕事を取られて、日本人の雇用や賃金が減る
- 海外文化の流入による、日本文化の変化
ちなみに他国では、移民について以下のような状況にあります。
- アメリカ:イスラム過激派を警戒、反移民政策を掲げる
- イギリス:同じくイスラム過激派を危惧、EUを脱退
- シンガポール:税率を下げ、中国などから富裕層を誘致
他国の状況を見るに、ただ単に移民を受け入れるだけだとあまり状態はよくならず、何かしらの条件を設けることが必要そうな気もしますし、都市部を中心にコンビニなどのスタッフには既に外国人が大勢いるわけであり、今さら過度に気にする必要が無いようにも感じます。
株価など経済動向に大きく影響する人口問題。みなさんはどのようにお考えでしょうか。