株価にも影響??少子化対策としての移民問題。論点とメリットやデメリットを解説
「日本は少子化対策として移民を受け入れようとしてるけど、実際どうなんだろう。他の国では、移民はどんな状況なのかな。」と思っている方。
少子化によって人口が減り続ける日本において、移民は1つの起爆剤となりえます。
とはいえ、移民による問題点もあり、判断は簡単ではありませんよね。
移民大国アメリカの現状はというと…
アメリカ商務省センサス局による世界とアメリカの人口推計時計を確認してみると
U.S. and World Population Clock
米国では現在…
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- 8秒ごとに一人生まれ、
- 12秒ごとに一人亡くなっており
- 加えて29秒ごとに海外からの移民が増えるという要因もあるため14秒に一人、人口が増えています。
14秒に一人ということは一日で約6171名、1年だと225万人ずつ人口が増えているという計算になります。
225万というと…名古屋市の人口約231万人(2017年10月1日推計人口 【政令指定都市】人口ランキング)に匹敵する人口が毎年増えていくということです。
それだけ人口増ならGDPも増えて、株価も確かに上がりそうなものですね。昔から文化的な軋轢を恐れずに計画的に人口が減らない政策を米国は取り続けているようです。日本人からしてみればうらやましい限りです。そこでこの記事では、
- 日本における移民問題の現状
- 移民を受け入れるメリットとデメリット
- 他国の移民に関する現状
の順に、日本の移民問題について解説します。
移民、というと文化や政治などが絡み合ってややこしいイメージがありますが、概要はシンプルです。
まずはこの記事で、日本の移民問題をざっくりおさえましょう。
日本における移民問題の現状
日本における移民問題の現状は、以下の通りです。
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- 少子高齢化が進み続けている
- 技能実習制度によって約23万人が日本に
- 中には留学生ビザなどによる不法滞在も
詳しく解説します。
少子高齢化が進み続けている
日本では依然として少子高齢化が進んでいます。すると、年金や医療費などの社会保障費が増え、その財源となる税収が減るのです。
今後20年は少子高齢化の状態が続くとされており、移民を受け入れない限り急激な人口回復は望めません。
技能実習制度によって約23万人が日本に
「技能実習制度」とは、外国人が日本で労働して、日本の技術を習得するための制度です。業界は製造業や農業、介護など幅広く、その人数は平成28年の時点で約23万人にのぼっています。
技能実習生は移民ではありませんが、すでにこれだけ多くの外国人が日本で働いているのが現状です。
中には留学生ビザなどによる不法滞在も
日本はまだ移民を受け入れていませんが、留学生ビザなどを使って日本に入国し、職を得るケースも少なくありません。
人手不足が嘆かれている業界を中心に、外国人の労働があたかも認められているような状態です。
次は、移民を受け入れるメリットとデメリットを紹介します。