教えて投信先生!! 新興国株式で損する理由

2019/04/02

インド株の例

投信先生:
(図表3)はインド株式(Sensex指数)と米国株式(S&P500指数)の現地通貨建ての株式リターンを示している。青いライン(インド株式)は赤いライン(米国株式)を圧倒している様子が分かるね。グレーのシャドーがインド株式と米国株式の差分(インド-米国)だけど、インド株式の好調ぶりが良く分かるでしょう?

横田くん:
この資料はお客様にインド株式の魅力をお伝えするときによく使っています!とにかく説得力があります!

(図表3)米国とインドの株式リターン比較(現地通貨建て)

投信先生:
今度は(図表3)をドルベースに変えてみよう(図表4)。ルピー建てになっていたインド株リターンをドルベースのリターンに変換してある。こうするとだいぶ印象が変わらないかな?インド株式に投資する外国人にとっては、(図表4)の方が現実的だ。為替レートの変動を含めて考えなければ意味ないでしょう?。

(図表4)米国とインドの株式リターン比較(いずれもドル建てに変換)

横田くん:
確かに・・・現地通貨ベースでは2015年以降もインド株式の好調が続いていますが(対米国株式)、ドルベースだとリーマンショック以降(2008年以降)はシャドー部分(インド株式と米国株式の差分)が頭打ちになっているように見えますね・・・でもなぜ??

投信先生:
やはり為替(インドルピーの下落)が大きな影響を与えているようだね(図表5)。
インドの経済成長は著しいけど、インフレ率も高くなっている(対米国)。高いインフレ率は中長期では通貨安の要因になるため、インドルピーは過去20年間、継続的に下落する傾向を示している。

実際、2000年以降のインドのインフレ率は総じて高い期間が多く、これがインドルピーの大きな下落要因になっているみたいだね。したがって外国人がインド株へ投資した場合、現地通貨建て(インドルピー)のインド株は上昇しているものの、その上昇幅を通貨安でかなり相殺してしまっているね(インフレ率と通貨の関係の詳細は2019年3月8日付:教えて投信先生!! 高金利通貨の債券で損する理由をご参照下さい!)。このリスクは見落としやすいから要注意だね。

(図表5)インドのインフレ加速はインドルピーの下落要素

投信先生:
次はインド株式(Sensex指数)の利益成長(当期利益)を見てみよう(図表6)。米国株式の当期利益は年率+7%で順調に拡大しているけど、さすがのS&P500もインド株式には負けてしまっている。インド株式は年率+13%で急速に成長しているからね。

(図表6)当期利益の推移

横田くん:
さすがインド株式です!この高い成長力が投資家の夢をくすぐります!米国株式もかなり立派な利益成長だと思いますが、インド株式の前では地味に見えてしまいます!

投信先生:
でも次の(図表7)を見てほしい。こちらのチャートも当期利益の推移を比較したものだけど、今度はそれを一株当たり利益(EPS:当期利益/発行済株式数)に変えてある。チャートを見ると意外な印象を受けないかな?比較しやすいように、(図表6)と(図表7)の縦軸目盛は同じにしてあるよ。

(図表7)一株当たり利益(EPS)の推移

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