なぜアメリカ人個人投資家は運用に成功している人が多く、日本の個人投資家は損をしている人が多いといわれるのでしょうか。実際に米国のIFAや運用会社を訪ね、資産運用の最前線を視察して、日本との違いを感じました。


【アメリカ視察記】
2017年9月後半に、ファイナンシャルアドバイザーや運用会社の視察のため、アメリカに行ってまいりました。アメリカは世界一の資産運用大国といわれ、日本より20年進んでいるともいわれます。

アメリカでは私たちのような独立系ファイナンシャルアドバイザーが広く普及しています。独立系ファイナンシャルアドバイザーがお客様に何を提供しているのか等直接、見聞きしてまいりました。その一部をご紹介させて頂きます。


【製販分離で魅力的な運用会社・ファイナンシャルアドバイザー会社が増えた】
投資家であるお客様に関わる金融事業者は大きく2つに分けられます。まず投資信託など金融商品を作っている運用会社。そして、それらの金融商品を販売しているアドバイザー会社です。日本だとアドバイザー会社のほとんどは銀行、証券会社の人です。私たちファイナンシャルスタンダードは銀行・証券会社に属さない独立した立場でお客様にアドバイスをさせて頂いております。アメリカでは私たちのような独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)が大変普及しており、銀行・証券会社のアドバイザーより人口が多い状況です。

そのアメリカでは日本と何が違うかというと、「製造と販売の分離」が大きく進んでいることです。
日本では、大手の金融機関だと系列の運用会社があり、その運用会社が作った投資信託を販売する傾向があります。「自社商品」を積極的に販売することにつながり、お客様に対して利益相反の可能性が出ます。アメリカではIFAはもちろんのこと、大手金融機関も系列に運用会社を持たず「良い投資信託」をお客様に提案するようになっています。
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たとえば、アメリカの大手金融機関メリル・リンチは投資信託等を作っている運用部門を世界最大規模の運用会社ブラック・ロックに売却し切り離しました。シティバンクでおなじみのシティグループは運用部門をレッグ・メーソンという運用会社に切り離しました。
この製販分離で、運用会社もファイナンシャルアドバイザー会社も自分たちの特徴を磨くことに専念し、お客様にとって魅力的な会社が増えました。

たとえば、コストを徹底的に下げることに磨きをかけるバンガード社。バンガード社は本社をニューヨークではなく、地方におき、これもコスト削減の一貫です。
長期的にインデックス(指数)よりプラスαのリターンを追求するキャピタル・インターナショナル。キャピタル社は運用成果と関係ない広告・宣伝は一切行わないポリシーを持っています。

コストを抑えたETFからアクティブファンド、ヘッジファンドまで商品ラインナップを揃える世界最大の運用会社ブラック・ロック社。ブラック・ロック社は独自のリスク管理ノウハウをファイナンシャルアドバイザーに提供する等サポートも行っています。この他、小さくても特徴のある魅力的な運用会社がたくさんあります。

運用会社だけでなく、ファイナンシャルアドバイザー会社も各社お客様本位の業務を競い、お客様にとって魅力的な会社がたくさんありました。特に独立系ファイナンシャルアドバイザー会社は特定の運用会社とのしがらみ等なく、お客様にとって価値のあるものを提供することに専念しており、その中でお客様にとって魅力的なサービスを競っています。

日本だと運用会社も銀行・証券会社も他社と何が違うのかあまり分からないと感じる人が多いのではないでしょうか。
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