政治政策のひとつでもある「財政出動」
たびたび、新聞やニュースなどで目にしたり聞いたりすることがある言葉ですが、具体的にどのようなことをするのか説明できる人はどれくらいいるのでしょうか?今回は、この財政出動について、細かくみていきたいと思います。


財政出動とは?

財政出動とは、経済を良くしたり景気を安定させたりする目的で行われる政治政策になります。税金や国債などの資金を国に投資することで、公的需要を増やして、国内総生産(GDP)や雇用、民間消費などを増加させるといった手法が用いられます。

このような財政出動は、主に景気が悪い時に行われる政策だと言えます。


財政出動の歴史

財政出動は、1929年の世界恐慌の時代に、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズによって提唱されたのが始まりとされています。当時は、アメリカでバブルがはじけ、経済の立て直しが必要な時期でした。株式市場は暴落し、金融機関も軒並み、金融政策以外の手段がなかった時代に、デフレ不浄を克服するために考えられたものが財政出動の始まりです。


財政出動では具体的にどのようなことをするのか

日本の財政出動において行われる内容としては、公共事業などが一般的です。例をあげていえば、道路工事などの公共工事などが、最もイメージしやすいかと思います。税金などの資金を使って、道路の舗装や修復、拡張などといった公共の場の工事を行うのです。


公共事業中心の財政出動を疑問視する声も

もちろん、財政出動以外でも、例年このような公共事業には国からの予算が組まれています。財政出動とするには、それ以上の事業の発注などを行っていかなくては、意味も効果もあまり期待できないようにも思えます。

そのため、このような公共事業への財政出動よりも、もっと先を見越した投資をすべきだと考えている人も少なくないようです。例えば、社会保障の充実を図るべきだという声や、企業へのなんらかの助成金や補助を行ったほうが効果的だという声もあります。

また、ダイレクトに雇用を促進する意味で、職業訓練所などの拡充を図ったほうが良いなど、より具体的な意見も出ているのです。


財政出動に期待される効果

財政出動を行うことにより、まずは雇用先が増えるという考え方もあります。なんらかの施設をつくったり、きれいで広い道路をつくったりすることは、利用者を増やすことにつながるといった効果も見込めます。

もちろん、財政出動は公共工事に限った話ではありませんので、賃金上昇につながる方法や、家計からお金を出すことにつなげる手段はあるはずです。財政出動は、決して簡単な事ではありませんが、最終的には税金などを投資することによって、景気の向上が期待できるのです。

まとめ

財政出動は、経済を底上げする政治政策のひとつです。政治家の中には、この財政出動に慎重な声や、中には政策自体をタブー視している人もいるといいます。その方向性や、具体的にどこへお金をかけるのかといった投資先などについても、さまざまな意見があります。

とはいえ、投資するのは税金や国債です。十分に議論を重ねたうえで、先々の効果もしっかりと見越して行っていけるのが、何よりの選択ではないでしょうか?



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