Googleも注目する「自動運転車」。関連企業に迫る!
近年、「自動運転車」に関する話題がマスコミなどで盛んに報道されています。
有力企業が相次いで開発を公表し、アメリカではGoogleをはじめすでに路上での試験走行も始まっている段階で、数年後の実用化が現実味を帯びてきています。
運転者なしで自動車が勝手に走行するという、ほんの一昔前まではSFの世界での出来事が、もうすぐ実現しようとしています。
2035年までに自動運転車の販売台数が全世界で1,200万台に到達するという予測もされているほどです。
市場に影響を与えると思われる自動運転車に関係する企業5社とは?
《クラリオン》
カーナビやカーオーディオのトップメーカーとして有名なクラリオンは、自動運転車の試験走行で先行するGoogleとすでに技術提携契約を締結しており、自動運転車の実用化の際にはその需要増が見込まれています。
同社は来るべき自動運転車の普及を見越して、グーグル音声検索システムを利用したクラウド情報ネットサービスやその他の車載情報機器類の開発を進めており、グーグルとの技術提携を最大限に活かしている点に注目が集まっています。
《北陸電気工業》
1949年に富山市で創業された北陸電気工業は、電子部品メーカーとして日本でも有数の業績を挙げる老舗の優良企業です。ゲームコントローラーに使用される部品を開発した企業としても知られ、自動運転車の車体への搭載が必要不可欠となる加速度センサーの供給メーカーとして有力視されています。
新技術の開発力には定評がある同社だけに、今後も自動運転車に関する報道が加熱するたび、注目度がさらに高まっていくと思われます。
《日本無線》
1920年に創業され、戦前は日電財閥に属する大企業であった日本無線は、戦後の財閥解体によって分社化されました。現在は日清紡ホールディングスの傘下企業となり、無線通信システムの製造業として、業界では確固たる地位を築いています。
同社は、創業時からの伝統を継承したエレクトロニクス分野の開発技術力に定評があり、独自の道路情報システムが自動運転車の走行時に必要とされるといわれています。
元財閥系の老舗企業でもあり、業績も安定している日本無線に寄せる市場の期待感は今後も盛り上がっていくことでしょう。
《JVCケンウッド》
2009年の、日本ビクターとケンウッドとの経営統合によるJVCケンウッドの誕生は、株式市場のみならず社会的にも大きな話題となりました。知名度の高い2社が統合されたことで、いずれも一流であった技術力にさらに磨きがかかり、自動運転車への技術供給という面で開花しようとしています。
同社は、最新のレーザーセンサーを組み込んだ監視カメラシステムの技術を有しており、これは自動運転車が走行時の事故を回避するために適用されるデバイスになるといわれています。経営統合によって企業価値をさらに高めた代表例といえるでしょう。
《アイサンテクノロジー》
一般への知名度が高いとはまだいえないながらも、名古屋大学などの協力による公道での自動運転車の実証実験を発表した企業が、名古屋市の地場企業であるアイサンテクノロジーです。
元来は土木・測量関連のソフトウェア開発企業として知られた存在でしたが、自動運転車の安全運転支援システムの開発にいち早く取り組み、同社開発による車載可能なMMS(移動式高精度三次元計測システム)は自動運転車の安全確保に採用されるべき技術として注目されています。
「自動運転車」の技術は既に高いところまで到達しているようです。
夢のような話だった、ハンドルを握らず誰もが自由に移動出来る未来はもうすぐそこまできています。