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投資や余剰資金の利用先として魅力のあるクラウドファンディングとは

2018/10/07

インターネットの普及で個人投資家が投資をしやすい環境ができ、個人投資家のマーケットシェアは2000年頃と比較すると倍増するほど大きくなりました。

そのような中、今まではできなかった投資がインターネットを利用してできるようになりました。その代表が「クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」です。

高利回りが期待できる投資先として、応援のための寄付もできる「クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」とは、どのようなものか、どこで、どうすれば利用できるか、およびメリット・デメリットなどについて解説します。

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クラウドファンディングとは

クラウドファンディングの言葉の意味は、「クラウド:Crowd(群衆、たくさんの仲間)」による「ファンディング:Funding(資金調達)」です。具体的には、資金を必要とする人と資金を出してもよい人をインターネットを利用して結びつけて、不特定多数から資金を集める仕組み(サービス)がクラウドファンディングです。クラウドファンディングの一部はソーシャルレンディングと呼ばれます。

世の中には、いろいろなことをしたいけれど資金不足でできない人(法人・団体も含む)がたくさんいます。例えば、以下のような例があります。

    • 便利な物を思いついたから作ってみたい
    • 社会の問題を解決できることを思いついたので実現して解決したい
    • 災害などで困っている人を応援したい など

上記のようなことを考えて実行したくても、今までは資金を集めるにはせいぜい親族や友人・知人の範囲までしかできず限界がありました。

マスコミに運良く取り上げられると、多額の資金が集まることもありましたが、今までは広い範囲からの資金調達が困難なため、十分な資金を調達できないことが一般的でした。
このような状況が、インターネットを利用することで、思いついたアイデアや実現させたいプロジェクトを不特定多数の人に広く訴求できます。その結果、多くの人の目に触れて共感を覚えた人から少額の資金であっても、多数の人からアイデアやプロジェクトが実現できる資金を集められます。

今までは、親族や友人・知人から十分な資金を集められないときは、銀行などの金融機関から資金を集めなければなりませんでしたが、この場合は返済義務を負います。しかし、クラウドファンディングでは、原則として集めた資金を返済する必要がありません。資金調達に成功してアイデアやプロジェクトが成功したら、そのお礼として「製品・サービス」「利益」を出資者に配分します。

クラウドファンディングの歴史

クラウドファンディングの基本的な考えは、資金を集めたい人が不特定多数の人に募金をお願いすることです。このような考えはどこの国にも昔からあり、規模は小さくても行われていました。そのためクラウドファンディングの起源を特定することは困難ですが、一般的には、17世紀初め頃といわれています。インターネットがない時代には新聞などで募金が集められました。その代表にアメリカの有名な「自由の女神」像の建設資金の募金集めがあります。

自由の女神は、アメリカの独立100周年を記念してフランスから贈られました。しかし、台座を製作する「自由の女神像製作委員会」が建設資金を使い果たしてしまい、建設が進められなくなりました。そのとき新聞で広く資金の寄付が呼びかけられ、少額の1ドルが多くの人から寄付されて無事に建設ができたといわれています。

クラウドファンディングのタイプ

クラウドファンディングには大きく分けて、「投資型」「購入型」「寄付型」の3タイプがあります。

1.投資型(金融型・融資型・貸付型)とは
集めた出資金を使いアイデアやプロジェクトを実現させて、成功した場合の収益を出資者に配分する仕組みで行われるクラウドファンディングです。

配分は金銭で行われます。出資者から集めた資金の使途によって、「金融商品取引法」または「不動産共同特定事業法」の法律の適用を受けます。低金利の時代に3%から8%以上の高利回りが期待できます。矢野経済研究所の報告によると、クラウドファンディングの出資額(支援額)は、2017年で1000億円をこえ、急激な伸びを示しています。金額ベースでは、圧倒的に投資型が多く全体の9割以上を占めます。

2.購入型とは
製品やサービスを開発する資金を集めて、開発できた製品・サービスを出資者に配分する仕組みのクラウドファンディングです。

3.寄付型とは
寄付金を集めてアイデアやプロジェクトを実現しますが、成功しても出資者に金銭などによる配分が行わなくてもよい仕組みで行われるクラウドファンディングです。なお、感謝状が贈られたり、寄付者の氏名が掲載されたりすることは行われます。被災地や発展途上国への支援など公益性のある支援のアイデアやプロジェクトなどに利用されます。

クラウドファンディングのメリット・デメリット

1.資金が必要な人のメリット・デメリット

1-1 メリット
・銀行などからは融資してもらえないようなアイデアやプロジェクトでも資金調達ができる可能性がある。
・具体的な内容を詰めなくても募集開始できるので資金調達がしやすい。
・広くインターネットを通じてアイデアやプロジェクトに対するニーズを取り入れられる など。

1-2 デメリット
・必要な資金が必ずしも集められない。
・アイデアやプロジェクト内容にもよるが資金調達期間が長くかかる。
・不特定多数から出資されるので出資者の管理が必要な場合、その管理の手間がかかる。
・アイデアやプロジェクトの内容が実現できない場合、記録として残るので公開したアイデアなどを盗用される可能性がある など。

2.資金を提供(出資)する人のメリット・デメリット

2-1 メリット
・今までにないアイデアやプロジェクトの製品がリターンとして一般の人より早く手に入れられる。
・自分のできる範囲で賛同できるアイデアやプロジェクトを応援できる。
・出資した額に応じて高いリターンが得られる可能性がある など。

2-2 デメリット
・期待したリターンが戻ってこない可能性がある。
・悪意を持って出資を募る者もいる。
・出資のキャンセルができる場合もあるが原則できない など。

クラウドファンディングの募集と出資の一般的な流れ

1.申請
募集する資金の利用目的や希望金額などをまとめて、クラウドファンディングの運営会社に申請。

2.審査・認可
クラウドファンディング運営会社が申請内容を審査。問題がないと認可。

3.公開の準備
アイデアやプロジェクトの実行のために募集内容の公開を準備。

4.募集の告知
公開の準備が完了できれば、タイミングを判断して公開。

5.募集目標の達成・報告
募集目標を達成できてアイデアやプロジェクトを実行できたら、その結果を出資者に報告や約束した配分を実施。

クラウドファンディングの運営サイトと運営会社

クラウドファンディングの運営サイト(会社)はたくさんあります。代表的なサイト(会社)を8つと、それ以外のサイト(会社)を投資型、購入型、寄付型に分けて紹介します。ここに掲載した以外にも、地域支援、社会貢献、アニメ・ゲーム、女性向け情報雑誌、音楽・アート、モノづくり、学術研究、飲食店などの分野に特化したさまざまな種類のクラウドファンティングがあります。

1.代表的な運営サイト(会社名)

・オーナーズブック(ロードスターキャピタル株式会社)

・maneo(maneoマーケット株式会社)

・クラウドクレジット(クラウドクレジット株式会社)

・SBIソーシャルレンディング(SBIソーシャルレンディング株式会社)

・CAMPFIRE(株式会社CAMPFIRE)

・COUNTDOWN(アレックス株式会社)

・Makuake(株式会社マクアケ)

・READYFOR(Readyfor株式会社)

2.投資型運営サイト(会社名)

・クラウドバンク(日本クラウド証券株式会社)

・セキュリテ(ミュージックセキュリティーズ株式会社)

・finan=sense ファイナンセンス(株式会社Flandars)

・KAIKA(山口ソーシャルファイナンス株式会社)

・Sony Bank GATE(ソニー銀行株式会社)

・FUNDINNO(ファンディーノ)(株式会社日本クラウドキャピタル)

・GoAngel(ご縁ジェル)(DANベンチャーキャピタル株式会社)

・エメラダ・エクイティ(エメラダ株式会社)

3.購入型運営サイト(会社名)

・未来ショッピング(株式会社日本経済新聞社)

・First Flight(ソニー株式会社)

・+Style(ソフトバンク コマース&サービス株式会社)

・A-port(株式会社朝日新聞社)

・BOOSTER(株式会社パルコ)

・GirlsYell(株式会社ガールズアワード)

・WonderFLY(全日本空輸株式会社)

・楽天のクラウドファンディング(楽天株式会社)

・MotionGalley(株式会社MotionGallery)

・Kibidango(きびだんご株式会社)

・GREEEN FUNDING(株式会社ワンモア)

・F×G(エフバイジー)(株式会社サーチフィールド)

4.寄付型運営サイト(会社名)

・GiveOne(公益財団法人パブリックリソース財団)

・ジャパンハート(特定非営利活動法人 ジャパンハート)

・JAPAN GIVING(株式会社 LIFULL Social Funding)

・Good Morning by CAMPFIRE(株式会社CAMPFIRE)

・ふるさとチョイス(株式会社トラストバンク)

・Coincheck(レジュプレス株式会社)

・Readyfor Charity(Readyfor株式会社)

まとめ

クラウドファンディングは、低金利が長く続くなか、高利回りが期待できる投資先として活用できます。あるいは創造性にあふれた製品開発に資金を出資して、いち早く開発された製品を配当として受け取って利用できたり、社会貢献や地域振興、あるいは災害支援のために寄付したりすることもできるクラウドファンディングが注目を集めています。

クラウドファンディングとは何か、どのようにすれば利用できるか、およびメリット・デメリットについて解説しました。本記事を参考に資金の有効な利用先としてクラウドファンディングの活用を検討してみてください。

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