いいお墓の3つの条件とは?終活の前に知っておきたいこと
人は死んだら終わり。あとは生きている人にお任せ…なんて、そう簡単にはいかないものですよね。死後はやはり自分の納得できる形で埋葬をしてもらいたいものです。そうなると気になるのが、お墓選びです。今回は、このお墓を選ぶために、知っておきたい3つの条件についてまとめてみました。
なぜお墓選びが重要なのか
人生を終えて静かに眠る場所であり、残された人々が故人に思いを馳せる場所。お墓はそんな大切な場所です。しかし多くの人にとってお墓の選び方は縁遠く、業者に進められるまま買ってしまうケースも多く見られます。
「いいお墓」を選べなかった場合、残された家族に負担がかかってきてしまうこともありえます。いいお墓の条件を知ることで、自分にとっても、家族にとっても、間違いのないお墓選びをしなければなりません。
いいお墓の条件その1 墓苑の場所や種類
まず大切になるのが、お墓を建てる墓苑選びです。
お墓を建てる場所や、供養をしてもらう環境によって、選ぶお墓の形は変わってきます。一般的な墓地などであれば、永代使用料を支払ってお墓の場所を購入し、墓石を用意してお墓を建てる形になります。その場所によって支払う料金や管理費用、墓石の形などが異なってくるため注意が必要です。特定の寺院や民営の霊園、各都道府県が運営する公営墓地などが一般的でしょう。
また、最近では墓苑などではなく、民間が管理するような屋内墓所も増えてきています。屋内のため、雪が降るような季節でも納骨の時期を選ばず、お墓参りなどが容易であることから、人気が増えてきているようです。ただし、墓石などを使用せず、一律で同じ形状の納骨スペースがあるだけという形になるため、好きなお墓のデザインなどは選べないことが多いようです。
いいお墓を選ぶには、まずこのような条件に照らし合わせていくことが大切です。その霊園や墓地によって、建てられるお墓の種類や形状などがある程度狭められてくるはずです。これらの条件にそぐわないお墓や適さないお墓は、どんなにお金をかけたとしてもいいお墓だとはいえないのではないでしょうか。
いいお墓の条件その2 価格や管理料など
お墓を建てたり、墓所を用意したりするためには、様々なお金がかかるものです。一般的には、買い物のように購入して終わりというわけではなく、永代使用料(土地代)と墓石工事代がかかってきます。いいお墓の条件としては、これらの金額が自分たちに見合っているかが重要です。「いいもの」を求めるあまり、無理をしてしまうというのはおかしな話ですね。
また、お墓は建てた後にも費用がかかります。場所にもよりますが、年間で管理費用などがかかるのが一般的です。また、ある程度年月か経てば必要となる、メンテナンス費用などについても考えておくべきです。これらの管理料は、お墓を建てた後から継続して支払いが必要となる費用になります。自分たちの死後、お墓を管理・守ってくれる方たちに不要な負担をかけないのも、いいお墓選びのポイントになるでしょう。
いいお墓の条件その3 石材店選び
石材店などは信頼できる所にお願いするのも、いいお墓選びの条件の一つになります。これは、後々のメンテナンスとも関係あります。お墓は一度用意したら終わりというわけではありません。修理などのメンテナンスはもちろんの事、納骨時には戒名や名前などを彫ってもらうなどの機会もあります。このように建てた後でも、石材店とのお付き合いは続くのです。お墓をきれいに保ってもらう意味でも、この石材店選びは大切になってくることでしょう。
高価な墓石がいいお墓であるとはかぎりません
墓石に使われる石には、丈夫なものや高価なものなどもあり、選択肢はさまざまです。いいお墓を建てるための条件として、このような墓石選びや、先に挙げた条件も大切ですが、もっと大切なことは誰がどのようにして管理していくかを考えることではないでしょうか?終活の際には一度このことに目を向けて考えてみてはいかがでしょうか?