超低金利時代を乗り切る年利6%の貯蓄術
まず、生命保険料控除について
生命保険料控除とは年間で支払った保険料に応じて所得控除を受けられ、所得税・住民税を軽減させることができる制度のことです。
現行の制度では「一般生命保険」「介護医療保険」「個人年金保険」の3種類に適用されています。
それぞれ年間8万円までが控除の対象と認められており、支払った保険料に対して、所得控除を受ける事が可能となっています。
本制度の詳細は意外と知られていませんが、この仕組をきちんと理解することで効率的な貯蓄術の実現に一歩近づくことができます。
※現行の制度の控除額であり、将来変更される可能性があります。
具体的にどのような効果があるのでしょうか?
ほんの一例ですが、具体的な活用例をご紹介したいと思います。
税率は年収・家族構成等により違いがありますが、仮に年収400万で所得税5%、住民税10%が適用される給与所得者であったとしましょう。
上記の通り、生命保険料控除は3種類の保険種類について、それぞれ年間8万円まで控除を受けることができます。
ですから、ここでは年間8万円を支払う「個人年金保険」に加入した場合を例としましょう。
年間8万円が控除額の上限であるので、その上限である年間8万円の個人年金保険に加入することは、生命保険料控除制度の効果を最大限享受できることになります。
この例で試算すると所得税が2,000円、住民税が2,800円下がります。
要するに合計4,800円が手元に残るわけです。
すなわち保険に加入していない場合と比較して合計4,800円の節税効果を得られるといった訳です。
数式で確認してみると、
4,800円÷8万円=0.06(=6%)
となり、現在の銀行預金の金利水準を遥かに上回ります。
ご紹介した生命保険料控除の活用は、効率的な貯蓄術のほんの一例です。
銀行預金が限りなくゼロに近い超低金利時代であるからこそ、生命保険をはじめ、ご自身の金融資産の活用方法を模索してみてはいかがでしょうか?