金の次はプラチナ!?その魅力を徹底解説
そもそもプラチナとは
数ある貴金属の中で比較されることが多い「金」と「プラチナ」。
その最大の違いは、年間の産出量と言えるでしょう。その違いは実に約20倍とも言われ、単純な希少価値という点でいえば金よりもプラチナが高いと言えます。
双方に宝飾品としてのイメージが先行している部分がありますが、実際の利用用途は大きく異なると言われており、金については概ね約8割が宝飾品需要ですが、プラチナは約半数が自動車用の触媒に利用されています。
尚、プラチナの供給国としては、約7割のシェアを南アフリカが占めており、続くロシアと合わせて、ほぼこの2か国が供給源となっています。
プラチナ価格は何に左右される?
下記は金とプラチナの直近5年間の比較チャートです。
上記の様に、同じ貴金属である金とプラチナでも価格の推移は異なります。ここでは金についての詳細は割愛させていただき、プラチナ価格についての変動要因を解説します。
金についてはこちら→金価格とドルの関係 逆相関関係は続くのか?
主に需給要因を紐解くことで、変動要因を整理したいと思います。
供給サイドの大部分を担う南アフリカでは2014年に5か月間に渡る大規模なストライキが行われました。また、ここ数年のプラチナ価格下落に伴う業績悪化から業界大手で大規模なリストラが行われています。
この間のプラチナ価格は特に南アフリカのプラチナ業界の動向に左右されており、供給サイドの大部分を占める南アフリカの存在は価格動向を占う上で重要なポイントの一つであると言えます。
次に需要サイドにおいては、中国を始めとする単純な宝飾品としての需要はもちろんの事、欧州に代表される自動車用の触媒需要の動向が重要な要素と言えます。
ここもとのプラチナ価格の下落については、中国の景気減速懸念や世界的な自動車販売の低迷等が原因と言われていますが、実際には複合的な要因が相まっての結果と言えます。
まとめ
上記の様にプラチナ投資には様々な変動要因があります。
需給要因や世界の景気動向など、様々な角度から分析を行い、あくまでも長期の目線で判断をするべき投資対象と言えるでしょう。