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ファンドラップは救世主か否か

2016/03/30

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それぞれの特徴は?

ラップ口座の出発点は欧米などの金融先進国で始まった、数千万または数億円の預かり資産がある富裕層顧客向けの、投資一任運用サービスの総称です。「SMA」などとも呼ばれます。「Wrap:(包む)」の意味にあるように、投資判断の時期・運用商品の選択・アフターフォローとメンテナンスなどを世界屈指の投資銀行や証券会社の専門部署に大部分を委託します。

あらかじめヒアリングした顧客意向・リスク許容度に基づき、顧客一人一人の好みに沿ったオーダーメイドの金融サービスです。担当のファイナンシャル・アドバイザーも税務相談等の高レベルの知識・情報を求められ、コンサルティング能力に長けた人材のようです。

それらを真似て作った日本の「簡易版」がファンドラップであり、さらに簡素にしたのがラップ型ファンドであるため、当然サービスのグレードがダウンしてしまいます。同時に、購入金額もSMAなどが5000万〜1億円からのスタートするものが多いのに対し、ファンドラップは数百万円より、ラップ型ファンドに至っては1万円からスタートできてしまいます。

ラップの真髄は国際分散投資。ただ、分散投資は効果があるのか。

ラップであれ一般的な投資信託であれ、投資の鉄則は「長期運用と分散投資」
世界経済の成長を享受しつつ、リスクを低減するには地域分散・資産分散が欠かせません。それにはラップの考えが非常にマッチするのですが、この資産運用のいわば「常識」が、思わぬ失敗を招く可能性が近年非常に高くなってきております。

それはつまり、安全な投資先とみなされている各国の「債券」投資が大きな下落リスクをはらむ可能性が出てきているのです。近年稀にみるレベルまで、上昇して(割高になって)いるのです。

株式市場が大幅に下落したリーマン・ショックまでは、先進国・新興国問わず各国の国債は、それぞれ数%の金利がつく「正常な状態」でした。その後、リーマン・ショックで落ち込んだ景気の回復を図るため、各国はその度合に応じて自国の金利を下げることで需要喚起しようとする金融政策を行い【*この政策だけでは物足りないと判断された国には、マネーの絶対量を増やす量的緩和政策が取られました】、結果として債券価格が「異常なレベル」までに上昇(金利は下落)する結果となりました。

しかし今日のマーケットにおいて、“水没状態”と比喩されるほど、各国の政策金利はゼロ近辺まで低迷、もしくはマイナス金利が当たり前のようになっております。

今後、世界が“正常な状態”と判断されるまでの金利上昇局面においては、当然債券価格は下落してしまうのではないでしょうか。。。。そしてそれはこの数年人気絶頂になったREIT市場、ハイイールド市場など金利敏感セクターに悪影響を及ぼしてしまうのではないでしょうか。また、程度の差はあれ、一般的に日本からこれらの資産への分散投資は「緩やかな円安が続く事」「米国市場の成長」が前提となっているようです。これまでの資産運用の常識の枠組みである「資産分散」だけで、本当に大切な資産を守れるでしょうか。

急激な円高局面にも対応していますか?
そのファンドはどのような戦略の分散を組み合わせていますか?
投資家のご心配に対して、機動的に対応できるファンドですか?

SMAであれば、機動的な対応が可能でしょう。高いコストを払う分、専門の担当者がコンシェルジュのように電話連絡を行い、状況説明と機動的な資産配分の変更をアドバイスしてくれるでしょう。
ファンドラップは取扱金融機関によりますが、四半期に1回程度のペースでの見直し、ということはマーケットの動きに対して非常に緩慢とした対応策になってしまうでしょう。
ラップ型ファンドはそもそも既存の投資信託とほぼ変わりがなく、購入後のフォローに特筆すべきポイントはないでしょう。

リバランスというのは投資比率の微調整であって見直しではありません。

生き物のように不可解に動くマーケットに我々は資金を投じています。
「喉元すぎれば熱さ忘れる」という言葉がありますが、プロである金融機関に預けていたけど大きく損をした、という世界金融危機から7年経過しました。

各金融機関が特別なノウハウを組み込んで行う金融サービスにはきちんとした理由があります。しかしそれですら万全ではありません。名称は真似できても、中身まではそうはいかないのがプロの世界です。きっちり中身を検討し、コスト以上の工夫が見受けられないのであれば、自分自身でインデックス・ファンドを組み合わせたり、既存の実績あるファンドに投資したほうがまだ合理的なのではないでしょうか。

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