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変額保険のメリット・デメリットを分かりやすく解説

2024/10/07
変額保険のメリットとデメリット

変額保険に興味があるけれど、「変額保険」はそのメリットがある一方で、一般的にはその仕組みが分かりにくいものもあり購入をためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、変額保険の仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

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「変額保険はやめたほうがいい」と言われる理由

「変額保険はやめたほうがいい」と言われるのには、以下のような理由があります。

仕組みが分かりにくい

変額保険とは、保険会社が資産運用を行い、その実績に応じて保険金額や解約返戻金が変動する保険商品です。

保険金額が一定ではなく、変動するという仕組みはやや複雑なため、十分な理解をせずに契約するのはやめたほうがいいでしょう。

変額保険の仕組みについては、後ほど詳しく説明します。

保険料が高い

変額保険は、保険と投資の両方の性質を持つため、通常の定期保険や終身保険に比べて保険料が高くなる傾向にあります。

保障がある一方で、投資コストがかかるため、コストパフォーマンスを考えると、必ずしも最適な選択とは言えない場合があります。

運用手数料が高い

変額保険では、契約者が支払った保険料の一部が投資資金として運用されます。
運用の際にかかる手数料は、保険料に上乗せとなるのが基本です。

運用手数料は利益を圧迫するため、期待通りの結果にならない可能性があることは理解しておかなければいけません。

変額保険の仕組みを理解しよう

変額保険は「やめたほうがいい」と言われがちですが、実際には保険としてのメリットも存在します。
自分にとっていい保険商品かどうかを判断するには、まずその仕組みを正しく理解することが大切です。

変額保険と定額保険の違い

変額保険と定額保険の大きな違いは、保険金や解約返戻金の金額の変動性にあります。

定額保険の場合、保険金額は契約時に確定されており、満期まで変わることはありません。また、解約返戻金もあらかじめ定められた利率で支払われます。

一方、変額保険の場合は、保険会社が行う資産運用の成果によって保険金や解約返戻金の額が変動します。
契約時に将来受け取る金額を正確に予測することは難しいため、リスクとリターンのバランスをしっかりと考慮する必要があるでしょう。

変額保険の種類

変額保険には、以下の3つの種類があります。

  • 有期型:一定の期間のみ保障が続くタイプ
  • 終身型:一生涯にわたって保障が続くタイプ
  • 個人年金型:運用実績に応じて将来受け取る年金の額が変動するタイプ

それぞれの特徴や違いについては、「変額保険って何?向いている人・やめたほうがいい人の特徴を紹介」の記事をご覧ください。

変額保険のメリット3つ

変額保険には、以下の3つのメリットがあります。

運用益が非課税になる

通常、投資による運用益には20.315%(内訳:所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。
しかし、変額保険の保険金に対しては、たとえ運用成果によって金額が増えたとしても、投資運用益として課税されることはありません。

満期保険金や死亡保険金を受け取る際には、所得税や贈与税、相続税が適用されますが、一時金として受け取る場合は特別控除額50万円、死亡保険金を受け取る場合は相続税の基礎控除額を、課税対象となる保険金額から差し引くことができます。

生命保険料控除を適用できる

変額保険の保険料は、生命保険料控除の対象となります。

年間の払込保険料に応じて、所得税や住民税の負担を軽減できるのもメリットです。

運用をプロに任せられる

変額保険では、投資のプロが資産運用を担当します。

「日本株式に投資する」「外国株式に投資する」など、契約者が投資対象を選択できる商品もありますが、具体的な投資のタイミングやポートフォリオの選定はプロが判断するため、初心者でも安心して任せられます。

変額保険のデメリット3つ

変額保険には、注意しておきたいデメリットも存在します。

元本割れのリスクがある

変額保険には、元本割れのリスクがあります。
運用成績が悪化した場合、払い込んだ保険料よりも受け取る保険金が少なくなるケースもあります。

リスクをしっかりと理解したうえで、自分の許容度と照らし合わせて判断することが重要です。

途中解約は損をする可能性が高い

変額保険は、契約期間の途中で解約すると損をする可能性が高いです。
解約時に運用実績が悪化していると、解約返戻金が元本を下回ることがあります。

投資目的なら他に方法がある

変額保険は、保険(保障)と投資を組み合わせられるのがメリットですが、シンプルに投資を目的とするのであれば、他にも選択肢があります。

生命保険や医療保険にはすでに加入していて、保障よりも資産形成に力を入れたいという方は、その他の運用方法と比較したうえで、自分にとって最適な方法を選びましょう。

変額保険以外におすすめの運用方法

続いては、変額保険に代わるにおすすめの資産運用方法を4つ紹介します。

NISA

NISAは、少額投資を行う個人投資家向けに制定された少額投資非課税制度です。

2014年にスタートした制度ですが、開始から10年が経過した2024年に改正されました。
NISAでは、年間120万円の「つみたて投資枠」と年間240万円の「成長投資枠」の併用が可能となり、一人で年間360万円もの投資枠を活用することができます。

運用益が非課税になるNISAも、効率良く資産形成ができる運用方法の一つです。
投資信託や株式など、幅広い選択肢から投資対象を選択でき、投資タイミングも自分で決められるのがメリットです。

iDeCo

iDeCo(イデコ)は、私的年金制度の1つで、個人型確定拠出年金と呼ばれています。
掛け金を全額所得控除にできるため、節税効果が非常に高く、運用益も非課税となります。

iDeCoは毎月一定額を積み立てていくスタイルで、60歳以降に一時金や年金として受け取ることができます。
そのため、老後資金の準備を目的として選ばれることが多く、将来に備える安心感を得られる手段です。
早めにスタートすることで、複利効果も期待でき、長期的な資産形成が可能です。

投資信託

NISAの枠を使い切ってしまうほど投資資金に余裕がある方には、追加の選択肢として投資信託への投資をおすすめします。

投資信託には、インデックス型やアクティブ型などさまざまなタイプがあり、リスクとリターンのバランスを考えながら運用方法を選ぶことができます。
運用はプロに任せられるため、自分で個別銘柄を選ぶ手間も省けますし、NISA口座で投資信託を購入することも可能です。

貯蓄型保険

貯蓄型保険は、保険の保障と貯蓄機能を兼ね備えた商品です。
保険料の一部が自動的に積み立てられ、満期保険金や解約返戻金として受け取ることができます。
例えば学資保険や個人年金保険などがあり、目的に応じて選べるのがメリットです。

さらに、貯蓄型保険の保険料は生命保険料控除の対象となり、所得税や住民税の負担を軽減することができます。
保障と貯蓄をバランスよく組み合わせたい方にとって、有効な資産運用の手段と言えます。

関連記事:NISA・iDeCo・変額保険はどれがおすすめ?特徴やメリット・デメリットを比較

変額保険はメリットもある!自分に合った資産運用方法を選ぼう

「変額保険はやめたほうがいい」と言われることもありますが、実際にはメリットのある保険です。
保障と投資を組み合わせた商品で、万が一の備えとしての安心感があり、さらに資産形成もできるのが魅力です。運用益が非課税になり、生命保険料控除も受けられるなど、税金負担も軽減できます。

しかし、資産運用にはさまざまな方法があり、変額保険だけが選択肢ではありません。
自分のライフステージやリスク許容度に応じて、最適な運用方法を選ぶことが大切です。

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