日本で起こる 新たなるフード革命「BASE FOOD」とは
BASE FOODは、1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる「完全食」と呼ばれる食品のことで、元DeNA社員だった橋本舜さんが立ち上げたベースフード株式会社から発売されています。
このベースフード社では2016年の創業で、商品リリースから4日間で3000食を完売、日本のAmazonの食品カテゴリで第1位を獲得、これまでに4億円の資金調達に成功しています。
手軽にお腹を満たせる食品としてはインスタントラーメンやスニッカーズなどが定番商品として根強い存在するなか、どうしてBASE FOODに注目が集まっているのでしょうか。
世界の潮流も踏まえつつ、日本発の新たなるフード革命「BASE FOOD」の魅力に迫ります。
フードベンチャーが仕掛ける「ビヨンドミート」がアメリカを席巻
2019年5月にアメリカのナスダック市場に上場を果たしたビヨンドミートは”代替肉”を製造販売する会社で、1兆円もの資金調達に成功しています。
代替肉とは、肉を含めた動物性由来の材料を用いることなく、限りなく本物の肉に近い触感を持たせた食品のことです。
その肉の触感の完成度は業界のプロフェッショナル達にも認められ、バーガーキングがビヨンドミートを採用したバーガーを販売するに至っています。
ここ十数年、世界的にはインターネットやモバイル、暗号通貨などのIT技術を基礎としたベンチャーが主流だったアメリカで、食品を扱うフードベンチャーへの注目が集まっています。
ビヨンドミートには、IT界のカリスマであるビルゲイツ氏も出資をしており、ここにきて食品や健康分野への資金の流入が始まっています。
日本を代表するフードベンチャーが仕掛ける「BASE FOOD」
2009年創業のビヨンドミートから7年遅れではありますが、日本に登場したBASE FOODもまた、フードベンチャーとして日本市場を席巻しています。
BASE FOODの公式ウェブサイトを見てみると、キャッチフレーズとして「かんたんで、 おいしくて、 からだにいい。すべてを あきらめない、 あたらしい主食。」と記載されています。
これまでのインスタント食品では「かんたん」であることが主たる目的で、「おいしさ」については及第点を取れば良く、「からだにいい」という部分には目が向けられることがありませんでした。
これらの3つの要素について「すべてをあきらめない」ことを目指すことによって、BASE FOODは既存のインスタント食品との差別化をはかり、消費者に受け入れられています。
1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できるように作られていることからも分かる通り、昔ながらの1日3食の健康的な食事を意識して、時間に追われる現代人の需要に答えているのです。
BASE FOODの商品ラインナップは、パンと麺
BASE FOODでは現在、パンと麺の2つの商品しかありません。どちらも日本人にとって馴染みのある主食です。
値段はどちらも390円(税込み)ですので、しっかりと栄養を摂取できる1回の食事としては手を出しやすい価格に設定されています。また定期的に購入する継続コースで申し込むと、1回の食事あたり195円となります。
BASE FOODのパン「BASE BREAD」は朝食向きの商品として販売されており、毎日摂取が必要な栄養素31種類のうち28種類を含んでいます。ビタミン、ミネラル、タンパク質、そして食物繊維も含まれています。
公式ウェブサイトによると、目玉焼きやベーコン、サラダなどの洋風の朝食では調理時間が15分ほどかかるのに対して、BASE BREADでは調理時間は1分ですので、慌ただしい朝の時間であっても栄養価の高い食事を気軽に採ることができます。
一方のBASE FOODの麺「BASE NOODLE」は、同じく栄養素31種類のうち28種類が含まれる完全栄養の生麺です。やはり、ビタミン、ミネラル、タンパク質、そして食物繊維も含まれています。
BASE NOODLEの調理方法は、熱湯で3分間ゆでるだけでインスタントラーメンと同じような調理法です。麺そのものには味付けがされていませんので、好みのソースで味付けをして食べます。
また、パンと麺のどちらかを継続コースで2か月以上続けると、管理栄養士から無料でアドバイス受けられる特典があり、健康面への意識が高い人々への積極的な配慮が感じられます。
完全栄養「BASE FOOD」の新しいフード革命まとめ
アメリカでのビヨンドミートの成功と時を同じくして日本に誕生したBASE FOODは、元DeNAのIT業界からフードベンチャーへと転身した橋本舜さんによって創業されました。
これまでのインスタント食品の魅力を踏まえつつ、さらに健康面への十分すぎる配慮を加えることによって、健康への不安と現実とのギャップを埋めたい現代人に受け入れられています。
フードベンチャーによる新たな食品の提案はまだ始まったばかりで、これからもBASE FOODに続く企業が次々と登場することでしょう。
ビヨンドミートの代替肉と比べると質素な印象を受けるBASE FOODですが、栄養価の高さなどの機能面で優れている点が、日本らしいフード革命の姿なのかもしれません。
BASE FOODは今後、アメリカ市場へも展開することを表明しており、日本発のフード革命がアメリカでも受け入れられるのか注目が集まります。