生命保険を解約する前に検討すべき事項を整理してみる

2020/07/15

さまざまな事情によって生命保険の解約を検討される方がいます。

生命保険は、病院での治療や死亡時などの健康面のリスクへの備えであるだけではなく、失業や倒産などの経済面のリスクに備える役割もあります。

このため、ライフスタイルの変化によって保険料を払い続けることが負担になった場合には、生命保険の解約を検討するべきです。

しかし、多くの保険加入者は解約を経験することなく保険料を支払い続けますので、解約に関する十分な知識を持っていない方が大半でしょう。

生命保険を解約するべきかどうか迷ったとき、どのような点について検討しなければならないのか、あらゆる角度から保険の解約について解説します。

生命保険を解約するメリットとデメリット

生命保険とは、継続して保険料を支払い続けることによって、保険会社との間で交わされた契約に基づいて様々な保障を受けることができるものです。

このため、生命保険を解約することには一切の罰則規定はありませんので、解約を申し込むことによって追加でお金(違約金など)を請求されることはありません。

毎月や毎年の保険料の支払いが経済的に困難である場合などは、安心して生命保険を解約してください。

ただし、生命保険の解約によって将来的に問題となるのは、再び保険に加入しようとしても年齢や病歴などによって同条件の保険に加入することが難しくなります。

これが保険はできるだけ若いうちに入って、ずっと加入し続けるのが良いと言われる理由です。

一方、生命保険を解約すると、解約返戻金と呼ばれる一定額のお金が、保険会社から被保険者に対して払い戻されるケースがあります。つまり、これまで支払った保険料が手元に戻ってきます。

さきほど、追加でお金が請求されることは無いと説明しましたが、解約返戻金については解約するタイミングによっては一切返ってこないケースもありますので注意が必要です。

生命保険の解約返戻金について

生命保険を解約したことによって受け取ることができる解約払戻金は、保険の加入年数が長ければ長いほど多くの割合が返ってくることがほとんどです。

満期が設定されている保険であれば、満期日が近づくほど払い戻しされる率が高まります。また、期限の定めのない終身タイプであれば、契約期間の長さによって払い戻しの割合が高くなります。

これは裏を返せば、生命保険に加入してから1年未満などの極端に短い契約期間で解約する場合には、これまでに支払った保険料はすべてなくなる可能性があります。

生命保険のなかには、契約段階から解約返戻金の割合が低くすることによって、毎月や毎年の保険料の支払額を少なくしているものもあります。これを低解約返戻金型と言います。

低解約返戻金型の場合には、一般的な生命保険と比較すると解約返戻金が3割ほど少なくなるのが一般的です。

さらに、一切の解約返戻金が支払われない生命保険もあります。これは、いわゆる掛け捨てタイプと呼ばれるような無解約返戻金型の生命保険です。

解約するべきかどうかを検討する

生命保険を解約するべきかどうかについて悩んでいるとき、最終的にポイントとなるのは解約しなければならない理由です。

経済的な負担が大きいことや、ライフスタイルの変化などの理由が挙げられるかと思いますが、改めて他の生命保険に加入し直すことは、長期的に見ると決して得策ではありません。

年を重ねるごとに毎月の保険料が高くなるばかりか、生命保険によって保障される内容も以前と比べて見劣りするものとなります。

生命保険には支払い猶予期間が設定されていますので、もし仮に数か月後には経済状況が良くなる可能性があるのであれば、収入と猶予期間を見比べて再検討するべきでしょう。

ただし、生命保険の支払い猶予期間は一般的に1か月に設定されていることが多く、保険料の支払いに窮する状態であれば即座に解約することも有効な対処法です。

生命保険の解約で検討すべき事項まとめ

生命保険の解約についてポイントとなるのは、主に「再加入」「解約返戻金」「支払い猶予期間」の3つです。

これまでに支払った解約返戻金のことばかりに注目しがちですが、長期的なことを考えると再加入時の保険料負担と保障の劣化は、十分に検討するべき内容です。

支払い猶予期間があることで解約しなくても良いケースや、無解約払戻金型の掛け捨てであるために解約返戻金について一切の検討が不要なケースなど、それぞれに事情があるかと思います。

ご自身の事情にあわせて、解約や払済などの様々な選択を取ることが出来るのが、生命保険の特徴でもあります。

契約されている内容によって、取るべき方法も変わってくるため、悩んだ際にはまずは専門家に相談するのがよいでしょう。

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