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ペアローンって何? 〜家庭に合わせた住宅ローンの選び方〜

2016/05/25

1月29日、日銀の金融政策決定会合で日本においてもマイナス金利政策の導入が決定されました。

賛否両論のマイナス金利政策ですが、この政策導入後は企業向け貸出し金利や住宅ローン金利が低下し、お金を借りる側にとってのメリットは発揮され始めていると言えるでしょう。
特に住宅ローン金利の低下は新聞やニュースでも取りざたされていますので、この機会に新規での借入や借換を検討されている方も多いのではないでしょうか?

まず住宅ローンの組み方は、夫婦どちらかの単独名義で借りる方法もしくはペアローンで借りる方法の2つに大別できます。

夫婦どちらかの単独名義で借りる場合の最大のメリットは、住宅ローンの名義人が、万が一、死亡・高度障害もしくは所定の疾病を患ってしまった際にローンの残債がゼロとなることです。残された家族が残債を支払い続けるリスクを回避できます。団体信用保険に加入していることが条件となります。

デメリットは名義人1名分しか控除を受けられないことです。ローンを借りることにより年末調整や確定申告で所得税・住民税で種々の控除を受けることができますが、単独名義での借入の場合、その名義人しか控除を受けることができません。
例えば夫婦共働きであり、お二人の収入からローンの支払いをしていても名義人である1名分しか控除を受けられないのです。

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ペアローンとは?メリット・デメリット

一方のペアローンとはどのようなものでしょうか?

この借入方法はご夫婦それぞれが債務者となり、2本の住宅ローンを組んで1つの物件を購入する方法です。つまりご夫婦それぞれが住宅ローンの審査をクリアする必要があります。ペアローンで借りる際、夫婦共働きなど、それぞれに収入があるご家庭ではいくつかのメリットがあると思います。

それぞれの収入に応じて借入可能額が算出されるので、借入可能額が大きくなりやすいのです。
「購入したい物件があるが、自分の年収だけでは手が届かない」などのケースでは活用してみても良いかもしれません。
またそれぞれがローンを組むので、どちらかが団体信用保険の支払い事由に該当した場合は、その該当者の残債の支払いは無くなります。

「単独名義で借りたが、お二人でローンを支払っている」というケースと比較してみましょう。債務者ではない配偶者が死別した場合などはローンの返済は無くならないので、ご夫婦お二人の収入で返済されているご家庭であれば、この点はメリットであるでしょう。
また、それぞれで所得税・住民税の控除が受けられることも単独名義での借入と異なる点です。

ペアローンのデメリット

一見、メリットの方が多いように感じるペアローンですが、当然デメリットもあります。

第一に初期コスト負担が大きいことです。
ローンを組む際は登記費用や金銭消費賃貸借契約書への印紙代など初期コストが掛かります。
ペアローンの場合、契約が2本になるのでこのコストが単独名義借入と比較して2倍になるのです。また、それぞれでローン審査に通る必要があるので借換の際にはデメリットとなり得る可能性があります。

例えばローンを組んでから数年後に変動金利から固定金利に借換をしたいというニーズが出てきて、再度審査を受けるとしましょう。仮にこの時にいずれかが専業主婦(夫)になっていた場合、ローン審査に通る可能性は低く、ずっと変動金利で返済し続けなければならいといったケースもあります。

ここまで単独名義借入・ペアローンによる借入について、それぞれの大まかなメリット・デメリットを説明しましたが、これ以外にもメリット・デメリットに加え、それぞれの借入方法の留意点は多くあります。
また家庭環境によってどちらの借入方法が最適かはケース・バイ・ケースであります。
「一生で一番高価な買い物」といわれる住宅なので、是非慎重にご検討されてみてはいかがでしょうか?

不動産投資における法人化のメリット・デメリット まとめ

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