5,000万円を安全に増やす運用方法はどれ?運用益の目安と注意点を解説
もし手元に5,000万円の資産があったら、どんな資産運用をしようか考えたことはありますか?
せっかく5,000万円という投資資金を手に入れたのであれば、運用益をシミュレーションしたうえで、適切な運用方法を選ぶことが大切です。
この記事では、5,000万円の資産を安全に運用するための方法や運用益の目安、注意点などを分かりやすく解説します。
5,000万円あったら投資はいらない?
2022年の調査において、二人以上の世帯における平均貯蓄額は1,901万円という結果が出ています。また、5,000万円以上の貯蓄がある世帯は日本人のわずか8.8%だとも言われています。
そのため、手元に5,000万円あったら、「わざわざ投資をしなくても十分暮らせるのでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、残念ながら5,000万円は、夫婦二人が一生働かずに暮らせる額ではありません。
一般的に、都会で暮らす夫婦二人が老後にゆとりの生活を送るには、毎月30〜35万円ほどが必要だと言われています。
つまり、仮に65歳でリタイアするときに5,000万円の貯蓄があったとしても、それを切り崩しながら生活していれば、76〜78歳あたりで底をついてしまう計算になるのです。
もちろん、公的年金等もあるので、実際にはもう少し長く暮らせるかもしれません。
しかし、5,000万円を銀行口座に入れておくだけでは減る一方であり、「老後は安泰」と楽観視するには、少々心もとないと言わざるを得ません。
せっかく5,000万円の資金があるなら、計画的な資産運用で増やし、ゆとりのある豊かな老後を目指すべきではないでしょうか。
5,000万の投資で運用益はいくらになる?
それでは、実際に5,000万円の資金で投資をした場合、運用益はいくらになるのでしょうか。
例えば、年利5%で資産運用を始めた場合、投資額と運用年数によるシミュレーションは、以下の通りです。
ただし、投資の利回りは運用方法によって変わります。
例えば、同じ5,000万円の資金でも、年利1~10%の利回り別にシミュレーションすると、以下のようになります。
5,000万円の資産運用におすすめの方法
5,000万円を運用する場合、具体的にはどんな方法を選ぶのが良いのでしょうか。
ここでは、5,000万円の資産運用に適した方法を5つ紹介します。
株式投資
株式投資は、企業が発行する株式を購入し、値上がりによる売却益(キャピタルゲイン)を狙う投資です。銘柄によっては、配当金や株主優待などのインカムゲインを得ることもできます。
もちろん、全ての銘柄が値上がりするわけではないため、株式投資をするためには銘柄を見極める力が必要になります。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金を使って専門家が株式や債券などに投資する金融商品です。運用成果は、投資家それぞれに分配される仕組みとなっています。
自分で銘柄を選定する必要がない投資信託は、初心者におすすめの運用方法です。
NISAを活用した資産運用にも投資信託が向いています。
NISAについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
2024年から始まる「新NISA」とは?旧制度からの変更点、メリット・デメリットを解説
新NISAは富裕層も注目している?使わないと損する活用方法を解説
不動産投資
不動産投資は、5,000万円というまとまった資金があるからこそできる運用方法です。
マンションやアパートなどの不動産を購入し、賃貸業を営むことで収入を得ます。
不動産投資は、インフレに強い投資とも言われています。
インフレが進むと価値が上昇するため、将来的に大きな売却益を得られる可能性も低くはありません。
ヘッジファンド
ヘッジファンドとは、運用会社が私募形式で出資者を募る投資信託です。
大口投資家しか出資できないため、ヘッジファンドを購入できる投資家は「適格投資家」と呼ばれます。
ヘッジファンドを購入するためには、最低でも数千万円の資産が必要だと言われています。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、融資型クラウドファンティングのことです。
インターネット上でお金を借りたい企業(個人)とお金を貸したい人(企業)を結びつける融資仲介サービスとして、近年注目を集めています。
ソーシャルレンディングは、他の投資よりも高い利回りが期待できるというメリットがあるものの、融資先の貸し倒れによっては元本割れのリスクもあります。
5,000万円の資産運用を始めるときの注意点
5,000万円の資産運用では、一つの金融商品に集中して投資を行うと、運用結果次第では資産を一気に失ってしまうリスクがあります。
そのため、株式や投資信託、ソーシャルレンディングなど、幅広い運用先に分散投資を行いましょう。
また、分散投資はポートフォリオの組み方によって運用結果が大きく変わってきます。
リスク・リターンのバランスをどう考えるかによって最適なポートフォリオは異なるため、一概に「このポートフォリオが正解」と示すことはできません。
お金を減らしたくない、豊かな老後を目指したいと思っているなら、プロに相談しながら慎重にポートフォリオを組むことをおすすめします。
5,000万円の資産運用はIFAに相談しよう
5,000万円という高額の資金を運用する場合、ポートフォリオの組み方がとても重要です。
最適なポートフォリオは、運用する人の年齢や収入、経済状況によっても異なるため、5,000万円という大きな金額だからこそ、資産運用はプロに相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。
ファイナンシャルスタンダードには、資産運用のプロ・IFAが多数在籍しております。
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