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法人オーナーの味方 「証券担保ローン」について解説する

2023/07/06

法人オーナーの場合、資産の多くは、自社株を含めた有価証券で保有しているという人も多いと思います。そのような人が、まとまった資金を必要とする場合、どうすればよいのでしょうか。
法人オーナーであり続けるためには、自社株を売却するわけにはいきません。このような時に便利なのが、「証券担保ローン」です。
「証券担保ローン」とはどのようなものなのについて解説します。

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証券担保ローンとは?

証券担保ローンは、文字通り有価証券を担保としたローンです。
証券担保ローンは、主に証券会社で取り扱っています。
通常、ローンを組む場合、「住宅ローン」なら住宅購入資金、「マイカーローン」なら車の購入資金というようにローンの使途を特定する必要があります。

しかし、証券担保ローンの場合、使途を定めずお金を借りることができます。そのため、ローンの申込みに際して、見積書などを提出する必要はなく、簡便に借りることができます。
また、無担保ローンに比べて金利が低いのも魅力の1つです。

中小企業の経営者の場合、通常のローンの審査は厳しくなりますが、証券担保ローンは、担保となる有価証券の評価が高ければ余程のことがない限り、融資を受けられます。

借入期間は金融機関により異なりますが、1年としているところが多いようです。ただ、借換え更新が可能なので、信用が毀損するようなことがない限り、担保価値がある限り、永遠に借り続けることができます。

資産運用にも使える

証券担保ローンは、子どもの学費や結婚資金など、まとまったお金が必要になった時に使うことはもちろんですが、資産運用をするために証券担保ローンを使うということも可能です。
つまり、証券担保ローンで借りたお金で、新たな有価証券を購入して資産運用をすることができるということです。

例えば、1億円の自社株を保有しているだけの場合、そこから得られるのは、配当だけになります。
しかし、この1億円の自社株を担保に証券担保ローンで5000万円を借りれば、自社株の配当に加えて、5000万円分の資産運用の運用益を受け取ることができます。

仮に、証券担保ローンの金利が3%だとしたら、3%以上の株式配当を受けられれば、その差額が利益ということです。
また、株価が上昇した場合には、その株を売却してキャピタルゲインを得ることもできます。
このように、証券担保ローンを使うことで、資産を有効活用することができるようになるわけです。

証券担保ローンで注意すべき点

株式は価格の変動が激しく、株価が急激に下落したような場合には、追加で担保が必要になることがあります。
また、金融機関が定める一定の基準以下に価格が下落した場合には強制的に担保の有価証券が売却されてしまう可能性があります。

特に、自社株を担保に差し入れているような場合には、株式を売却されてしまうことは絶対に避けなければなりませんので、追加担保の差し入れがいつでもできるように準備しておく必要があります。

なお、有価証券担保ローンは、基本的に有価証券の評価額によって融資がなされますが、金融機関による審査があるので、必ずローンが組めるとは限りません。
審査基準は、金融機関により異なりますが、年齢、保有資産額、融資金額などで審査されるのが一般的です。

その他、当たり前ですがローンである以上、金利が発生します。
特に、ローンで得たお金で運用を行う場合には、金利負担も考えた上で、それ以上の利益を出す必要があります。

まとめ

有価証券を保有している人にとって「有価証券担保ローン」は、非常に有利な条件でお金を借りられる便利な制度です。
もし、このローンを使えるのであれば、積極的に活用してお金を有効活用したいものです。

ただ、「有価証券担保ローン」は、有価証券資産を多く持っている人をターゲットとした商品です。
最低融資額は、金融機関によって異なりますが、基本的に富裕層を対象とした商品です。
したがって、株式を保有しているからと言って、誰でもこのローンが使えるわけではないので、その点は注意が必要です。

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