積立投資の新たなトレンド 米株積立の魅力を徹底解説
ガソリン価格が1リッター当たり170円を超え、政府が石油元売り業者に対して1リッターあたり5円の補助金を支給することが決まりました。その他の物についても、最近、値上げのニュースが増えています。
世界的にも同じことが起きており、各国は、インフレに対する警戒を強めています。
そこで注目を集めているのが米国株への積立投資です。米国株への積立投資にはどのような魅力があるのでしょうか。
インフレに強い株式投資
インフレが進むと貨幣価値が下がります。たとえば、手元に1,000円があるとして、以前は1,000円で買えていたものが、物価上昇により1,500円になると買えなくなってしまいます。つまり、自分が持っていた1,000円の価値が下がるわけです。
日本人は、預貯金が好きなので、低金利であるにも関わらず、多くの人は資産運用を預貯金中心で行っています。しかし、貨幣価値が下がってしまうと、預貯金の価値も下がってしまうというリスクがあります。
それに対し、株はインフレに強いと言われています。なぜなら、物価が上がれば、商品価格が上がり、利益を得やすくなるからです。利益が上がれば、株価も上昇することが期待できます。
なぜ米国株なのか?
インフレに株が強いのであれば、「日本株ではダメなのか?」と思われた人もいるかもしれません。もちろん、預貯金で持っているよりは日本株の方がインフレには強いと言えます。ただ、日本は、原油、原料、食料品などのコストが高くなったことに伴い価格が上昇する「コストプッシュインフレ」であり、スタグフレーションになる可能性があります。
スタグフレーションとは、景気が低迷している状況で物価が上昇する現象です。この状態になると、株価の上昇はあまり期待できません。もちろん、個別株の中には上昇するものもあるでしょうが、それを探し出すことは容易ではありません。
一方、アメリカも物価は上昇していますが、同時に賃金も上昇しており、直ちに消費が落ち込むということはないと考えられます。何より、アメリカには、世界を牽引しているAmazonやAppleといった優良企業がたくさんあります。
実際、株式の指標であるNYダウと日経平均を過去10年で比較すると、圧倒的にNYダウの方が、パフォーマンスが高くなっています。アメリカの人口は増え続けており、今後も経済成長を続けることが期待できます。投資対象は、成長すると思う米企業の株でもいいし、NYダウなどに連動するETFでもいいと思います。
積立投資のメリット
積立投資は、毎月一定額を投資するというものです。積立投資のメリットは、投資額が一定なので、株価が安い時は多く買い、株価が高い時は少なく買うことができるということです。その結果、自動的に平均購入価格を低く抑えることができます。これを、「ドルコスト平均法」と言います。
また、積立投資の良い点は、株価の変動に一喜一憂しなくて済むということです。株式投資の難しいところは売買のタイミングですが、積み立ての場合、それを気にする必要がないというのは大きなメリットです。
ただ、積み立ては、ある程度の資産形成をするまでに時間が掛かるというデメリットがあります。一気にお金を増やしたいという場合には向かない投資方法と言えます。
まとめ
「株式は下落リスクがあるから怖い」というイメージを持っている人も多いと思いますが、インフレになれば、預貯金の価値は下落します。インフレから自分の資産を守るためには、インフレに強い資産に投資する必要があります。
株式は、インフレに強いと言われており、特に米国株は今後も成長が期待できます。米国株への投資となるとハードルが高いと思われる方もいるかもしれませんが、日本株と別に口座を開設するだけで、取引方法は日本株とほとんど変わりません。
預貯金にたくさん残高があるという人は、インフレに備え、米国株や日本株など、分散投資することをおすすめします。