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投資信託は人気ランキングから選ぶべき?初心者が陥りやすい失敗例

2021/07/12

NISAやiDeCoなどの制度導入をきっかけに、これから投資信託での運用を開始しようと思っている方も多いかと思います。

そんな中、初心者の方がまず参考にされることが多い「人気ランキング」。

どの商品で運用しようか悩んでいるときには便利ですが、人気ランキングに潜む注意点などをしっかりと理解することで、今後の投資信託運用が非常によく見えてきます。

本稿では人気ランキングの注意点から初心者が陥りやすい失敗例などを体系的に紹介します。

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投資信託の人気ランキング上位にあがる銘柄の特徴

人気ランキング上位にあがる銘柄にはある特徴が存在します。
それはその時代の流行商品が並ぶということです。
日本における約20年の投資信託の歴史の中で、常に人気ランキングの上位に存在し続けた投資信託はほぼありません。
過去に人気ランキング上位に並んだ商品を分析すると、「人気ランキング」と「運用成績」が結びついてないということがわかります。
ラインナップはどうだったかというと、「毎月分配型」、「新興国関連」、「米国リート」、「ロボット関連」などあげればきりがありませんが、その時代で流行した商品が並びます。
ではその後の運用成績はどうだったのでしょうか?
実際に購入した時期にもよりますが、お世辞にも継続して良い成績をあげ続けたものは多くはないといえます。
これにはいくつか理由がありますが、多くは「人気上位に並ぶ≒既に人気化して価格が割高になっている」ということが最も大きい要因だと考えられます。
これを深く理解するには投資信託の販売構造をしっかりと理解することが必要になってくるので解説します。

投資信託には、実際に商品を販売する銀行や証券会社などの「販売会社」が存在します。
当然のことながら売れる商品を企画・開発することが重要になってくるので、その時代で流行しているテーマや投資先を商品にするケースが非常に多くなってきます。
その為、短期的には人気化して販売ランキングの上位に並ぶのですが、既に人気化している投資対象であることが多く、成績はあまり奮わずという結果になります。
また最近の人気ランキングを見ると、「コストの安いインデックス型」が上位を占めていることが分かります。
こちらに関しては、上記のような金融機関の販売方針によったものではなく、ある種の現在のトレンドともいえるのかもしれません。
ただし、インデックスだからという安易な気持ちでセレクトしてしまい、マーケットの下落によって大きなマイナスを被ることもあるので別の観点での注意も必要です。

一方で資産運用大国といわれる米国では、長期間で高い運用実績をあげ続けた商品が上位から順番に並んでいます。
どちらが健全な人気ランキングかは言うまでもない所ですが、日本における人気ランキングからご自身にあった商品選びというのはなかなか難しいといえそうです。

投資信託は人気ランキングから選ぶべき?

次は実際にご自身のライフプランにあてはめて、人気ランキングから投資信託商品を選択すべきかどうかをお伝えします。
答えから先にお伝えすると、人気ランキングだけで商品選びを行うのは極力避けた方がよいといえるでしょう。
先程も述べたとおり、日本における人気ランキングは必ずしも過去の運用成績がベースにはなっておりません。
もっと言えば、投資対象やリスクの大小など様々な商品が混在します。
そんな中でこのわずかな商品群から商品選択を行ってしまった場合、ご自身の取るべきリスクなどと大きくかけ離れたものを選んでしまう可能性は高いと言わざるをえません。
人気だからといって、安易に選択することなく、しっかりと商品内容を分析の上、投資するという基本スタイルはやはり崩すべきではないでしょう。

やってはいけない投資信託の選び方は?初心者が陥りやすい失敗例

次に人気ランキング以外に、初心者の方が投資信託選びで失敗しないために気を付けたいポイントを何点か説明したいと思います。

・商品内容の分析をしっかり行う

まずは最も基本的なことになりますが、商品内容をしっかりと分析するのが重要です。
商品によっては、投資対象などの違いもさることながら、リスクやコストの大小など様々な違いが存在します。
過去の運用成績なども含めて、現在は様々なデータが開示されていますので、しっかりと見てから運用を開始することが重要です。
初心者の方でどれを選んでよいか分かりづらいという方は、過去の運用成績が比較的長いものを選択して、且つリスクがあまり高くないものからスタートするのが無難な選択といえそうです。

・ひとつの銘柄に集中投資をしない

こちらも投資信託に限らず非常に重要な考え方です。
運用の世界では、しっかりとした分析を行い、過去の成績や運用内容、コストなど、どれをとっても非常に良い内容という商品が、その後運用成績が奮わずということはしばしば起こります。
当然のことながら、一つの良い商品を選ぶということは非常に重要ですが、ほれ込み過ぎて一つの商品に自分の運用を依存してしまうのも問題です。
やはりある程度の商品に分散投資を行うことが良いといえそうですが、その場合、商品同士の組み合わせの相性なども重要になってくるので、一筋縄でいかない部分かもしれません。

・長期投資で運用を行う

初心者の方が陥ってしまうポイントとしてもう1点あげておきます。
初めての資産運用に関しては収支が気になりすぎて、短期での投資になってしまうことが多いということです。
長期投資を前提に資産運用を始めた方でも、収支がプラスの状況であれば「利益を確定した方が良いのか」、マイナスの状況であれば「諦めて損切りをした方が良いのか」という心の雑音が必ず邪魔をするものです。
この心の雑音は運用経験が長い方であっても消えないものですが、特に初心者の方はある意味で運用を放置するくらいの心構えが必要です。

最後に

本稿では人気の投資信託選びにおける注意点をあげさせて頂きました。
人気の理由やランキングの実態などを体系的にしっかりと学ぶことで、健全な投資信託運用のスタートに繋がるかと思います。
ただそれでも、注意点が少ないことから初心者の方にとっては難しいと感じる方も多くいらっしゃるかと思いますので、その際は専門家へ相談するのが良いでしょう。

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