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ご相談内容

お客様からいただいたご相談内容

ファンドラップをすすめられていますが、どうすれば良いでしょうか?

コンサルティングと運用商品がセットになった商品であり、長期的な資産運用において一定の価値を提供できる可能性があります。

ファンドラップの価値とは
運用を行えば必ず一定のリスク(価格変動)が伴いますが、どこまでのリスクなら短期的に我慢できるのか、リスク許容度は人によって大きく異なります。運用というとまず利益をイメージする人が多いですが、同時にイメージすべきはリスクです。まったくリスクが発生しない運用など存在せず、この点は運用を長続きさせるために必ず理解していただきたいステップです。

そして、リスク許容度が異なれば投資対象も変わります。ファンドラップはさまざまなリスク許容度に対応した複数コースをラインナップしていることが多く、個人投資家は金融機関と相談しながら最適なコースを選択できる仕組みになっています。
ファンドラップは一定の手数料負担を伴いますが、金融機関とのきめ細かい相談プロセスを踏むことにより、過大なリスクを避けられる仕組みが用意されているのです。

何でも自分で判断できる運用上級者には無駄な金融商品に見えるはずですが、運用初心者、中級者、多忙な人等には大きな価値を生むポテンシャルを持っています。
逆に言えば、この相談プロセスに価値を感じない場合、または金融機関が丁寧な相談プロセスを踏まない場合、手数料に見合った価値を生み出せない可能性を含んでいます。相談プロセスの重要性に対する金融機関の理解度には差異があり、この部分には注意が必要です。

そもそもファンドラップとは、複数の投資信託へ分散投資を行う金融商品のことを指しています。その特徴として、組み入れる投資信託の選択や組み入れ比率の決定、実行を金融機関が投資家に代わって行う点にあります。つまり、投資の意思決定を金融機関に一任する仕組みです(投資一任)。
日本でもその残高は約10兆円と増加する傾向にありますが、アメリカでは400兆円を超えており、個人投資家にとって主力金融商品になっています。
ファンドラップは個人投資家に二つのメリットを提供できるはずです。

①金融機関と個人投資家の間で発生する「利益相反」が少ない
ファンドラップ内でいくら投資信託を売買しても売買手数料は一切発生せず、金融機関側に「手数料稼ぎ」のインセンティブが発生しません。金融機関に支払う手数料は残高に応じた定率で決まるのが一般的であり、金融機関にとっても残高を増やす以外に手数料を増やす方法がありません。投資家の利益と金融機関の利益が一致していると言えるでしょう。
②リバランスが実行される
例えば、株・債券に50%ずつ投資するコースを選択した場合、株価が下落すればその比率が株40%、債券60%と変化します。リバランスとは、この組み入れ比率を当初計画値(株・債券50%ずつ)に戻す投資行動のことを指しています。
自分でやろうとすると、下落(または暴落)した株式を買い向かうことになるため、実行するのは頭で考える以上に難しいことがありますが、ファンドラップはこれをお任せで行ってくれます。多くの資産価格は永遠に下落し続けることはなく、時間とともに落ち着きを取り戻すのが通常であり、リバランスが価値を生み出す原動力になっています。

ファンドラップで失敗しないための注意点
ファンドラップに組み入れられている商品に偏りがある場合には、注意が必要です。例えば、取り扱い金融機関の系列運用会社が運用する商品ばかりが入っていれば、本当に厳正・中立の視点で商品選択が行われているのか疑問がわきます。

また、ファンドラップのコースの一部には債券にばかり投資しているケースがあり、この場合も注意したほうが良いと思います。
日本の国債利回りはすでにマイナス領域に突入していますが、欧州諸国の発行する国債も似たような状況にあり、為替リスクをヘッジした先進国国債インデックスに投資しても、期待されるリターンは1%を切っているケースがあります。期待リターンが1%を切っている資産に手数料2%以上を支払って運用した場合、何が起こるかは一目瞭然です。

この場合は、債券以外の低リスク資産に上手に分散投資することが不可欠になってきます。組み入れ商品の工夫度合いは金融機関の腕の見せ所です。商品にさまざまな偏りがないか、この点は投資初心者であってもよく見極めることが必要です。
自分に合った金融機関を通して適切な商品選択ができれば、コンサルティングと運用商品がセットになったファンドラップは付加価値の高い運用方法と言え、試してみる価値があると思います。

大丸 勲 <small>(Isao Omaru)
大丸 勲 (Isao Omaru)
取締役

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