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5分で分かる!行動ファイナンス~なぜあなたの運用戦略は損をするのか~

2017/10/10

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行動ファイナンスが解き明かす、あなたの運用戦略を誤らせる心の“ワナ”

1980年代の前半から米国プリンストン大学のダニエル・カーネマン博士と故エイモス・トヴェルスキー博士が提唱し、2002年にはノーベル経済学賞を受賞した「プロスペクト理論」は、行動ファイナンスの代表的な理論のひとつです。
このプロスペクト理論の元になった有名な心理実験として、次のような質問があります。

Q1:もし、どちらかが選べるなら、あなたはどちらを選びますか?
① あなたに、確実に100万円をあげます。
② コインを投げて表なら200万円あげます。でも、裏なら1円もあげません。

Q2:もしあなたが今200万円もの借金を抱えているとしたら、どちらを選びますか?
① あなたの借金を、無条件で100万円減らします。残りの借金は100万円です。
② コインを投げて、表ならすべて借金をチャラにします。でも、裏なら200万円のままです。

あなたは、どちらを選びましたか?

一般的に、Q1の質問では、確実にお金がプラスになる①を選ぶ人が多いそうです。
どちらも100万円を確実に手に入れるか、二分の一でゼロか200万円かになる選択を迫られる質問ですから、理屈の上ではQ1で①を選んだ方は、Q2の質問でも同じように堅実にプラスになる①を選ぶ可能性が高いようにも思えます。

しかし、実際には、Q1で①を選んだほぼすべての人が、「借金」というマイナスがある場合は負債をゼロにする可能性のある②を選択することが実験で実証されています。

同じ人が、同じ金額を得るチャンスでも、元手がゼロの場合は確実に利益になる選択を選び、借金という損失がある場合は、負債をゼロにする“賭け”に出てしまう傾向が見られるのです。
余裕があるときはクレバーに振る舞えるが、負けが大きくなってくると合理的な判断は出来にくくなるのでしょう。

損切り、ロスカットは、いかに小さな損失で収めるかが勝負です。
しかし、そのまま持ち続けていれば反転する「可能性」が残されます。
でも、損が出た段階で手放せば、確実な「マイナス」の結果が待っています。
仮に1,000万円の投資をして、200万円の含み損が出たとき、自分で200万円を切り捨てるような、適切なリスクを取る判断を、常に下すことができるでしょうか?

人間は後悔しなさそうな選択をする。

次の選択肢ならどちらを選びますか?
① コインを投げて表なら1000円あげます。でも裏なら1円もあげません。
② あなたに、確実に400円あげます。

合理的に考えると、①の選択肢は期待値が500円ですので、②より有利です。この場合多くの方が①を選びます。金額が小さいと人間は合理的な判断が出来ます。
では次の選択肢はどうでしょうか。

① コインを投げて表なら10億円あげます。でも裏なら1円もあげません。
② あなたに、確実に4億円あげます。

この場合、①の方が合理的に正しい選択と分かっているが、②を選ぶ人が多くなります。これは自分が①を選択して外れた時の後悔が大きいと感じるからです。
人間の選択は後悔しなさそうな方を選ぶ傾向があるということです。
また、人間の判断は相対的に行われる傾向があります。
(例えば、70点合格のテストがあるが全く勉強しなかったとします。テストを受けて69点で不合格になるのと、30点で不合格になるのでは69点の方が後悔は大きくなる。

他には
A 自分の年収は800万円で自分以外の社員の年収は600万円の会社
B 自分の年収は1000万円で自分以外の社員の年収は1200万円の会社
この場合、年収は上がっているのにAよりBのほうが満足度は低い、などの例があります)

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