大口客や常連客を何かと優遇するのは、昔から商売においてごく自然なこと。現代の金融機関も然りで、大手銀行を中心にプレミアムバンクサービスやプライオリティーバンキングと呼ばれる特定の顧客向けサービスが提供されています。

 所定の金額を上回る預入残高がある顧客に対し、様々な優遇サービスを提供しているのです。その先鞭をつけたのは外資系金融機関でしたが、そのうちスタンダードチャータード銀行やHSBC(香港上海銀行)はすでに同事業から撤退しており、現存しているのはシティバンクのシティゴールドだけとなっています。

 しかし今や、国内の大手銀行がこうしたサービスに力を入れるようになっており、預入残高のハードルさえクリアできれば、あなたも得意客向けの特典を享受できるのです。気になる最低預入残高は、1000万円以上と定めているケースが主流のようです。

 では、具体的にどういった優遇メニューが用意されているのでしょうか? 主要行のサービスの概要を見比べてみたいと思います。

様々なプレミアムバンクサービスについて
『シティゴールド』
 シティバンクが提供しているプレミアムバンクサービスで、月間の平均取引残高が1000万円相当以上に達する人が対象となります。まず、申請に伴って該当者には会員証の『シティゴールドバンキングカード』が発行されます。

 そして、国内円振込手数料と海外電信送金が無料、外貨預金の取扱手数料を優遇、外貨間為替取引手数料を割引、外貨定期預金の金利上乗せといった特典が得られるうえ、専用のコンサルティングサービスも提供されます。また、世界39の国・地域から日本のスタッフと無料通話で相談などができるグローバルサポートや、インターナショナルSOS(渡航先での医療相談、緊急時の医療機関紹介などに対応)といったサービスまで利用できます。
 詳細はホームページへ https://www.citibank.co.jp/citigold/about/


『エクセレント倶楽部』
 三菱UFJ信託銀行が提供しており、取引残高、取引年数、取引内容に応じて、①ゴールド会員、②ダイヤモンド会員、③ロイヤル会員といった3つのランクに分かれ、それぞれで受けられる特典が異なってきます。取引残高だけに限って言えば、①は1000万円以上、②は3000万円以上、③は5000万円以上という基準が定められています。

 3つのいずれのランクでも享受できるのは、定期預金の金利上乗せ、住宅ローンや賃貸マンション・アパートローンの金利引き下げ、ATM引き出し手数料無料(①のみ回数制限あり)、インターネットバンキング振込手数料無料、貸金庫使用料割引(①のみ割引率が異なる)、資産の健康相談サービス手数料割引といった特典です。
 さらに、②もしくは③に該当する人は、テレホンバンキングの振込手数料無料、遺言信託取扱手数料割引、不動産仲介手数料割引(割引率はそれぞれで異なる)といった優遇も受けられます。
 詳細はホームページへ http://www.tr.mufg.jp/ippan/club/club_top.html


『Quality Life Club』
 三菱東京UFJ銀行のサービスで、申込みから3週間程度で終わる審査期間中(審査日)に1000万円以上の預入残高があれば、入会条件を満たします。

 サービスは3つのテーマに分類されており、「経済的なゆとり」のカテゴリーでは円定期預金の金利や外貨定期預金の為替手数料、外貨購入レートを優遇、ファイナンシャルプランナーによる資産運用相談を優待割引といった特典を用意しています。「心の豊かさ」というカテゴリーでは、旅のコンシェルジュデスクの無料相談やパッケージツアー割引などが受けられます。

 加えて、「心身の健康」というカテゴリーでは、24時間無料健康相談や専門医紹介状発行サービス、心の相談ネットワークなどいったメニューが用意されています。他にも、会員限定の金融セミナーが開催されるなど、多岐に渡る特典が設けられています。
 詳細はホームページへ https://s.bk.mufg.jp/qlc/index.html


『みずほプレミアムクラブ』
 みずほ銀行が提供している富裕層向けの会員サービスです。1000万円以上の円資産を有するなどの条件を満たす顧客に対して、入会案内が送られます。
(なお、詳細は、ホームページや各支店にてご確認ください)
 ログイン画面 https://www.mpc.mizuhobank.co.jp/

プレミアムバンクサービスを利用するにあたっての注意点
 以上のように、魅力的なサービスがたくさんあるプレミアムバンクサービスですが、各銀行の会員入会方法は、ある条件満たすことで自動的に会員となったり、個別で申し込みが必要なものと様々です。またプレミアムサービスの詳細情報はプレミアム会員にならないとわからないものも多く、インターネットで集められる情報には限りが有ります。

 会員になる場合やその後のサービスを継続するための要件などの重要事項については、銀行窓口に直接問い合わせをして、いつの間にか会員資格を失うといったことがないよう留意する必要があるでしょう。


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