「IoT」という言葉をご存知でしょうか。
 「IoT」とは、Internet of Thingsの略で、「モノのインターネット」という意味で、モノとモノ、あるいはモノと人とがインターネットを介してつながることで自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うことが可能になります。
今、クラウドの普及によりIoTの動きが加速しようとしています。すべてのモノがインターネットにつながるIoTの動きを追ってみましょう。

IoTにより実現する未来社会
 テレビをネットに接続することで普通のテレビ番組以外にも、動画サイトの映像を見ることができるようになるといったものもIoTの一種です。テレビ以外で例を挙げると、象印が発売した「みまもりほっとラインi-POT」でしょう。
実家に一人で暮らす年老いた両親。両親がお茶を入れるときにi-POTを使うと、離れたところに住む子どもや孫にメールで通知が届きます。単純な仕組みですが、家族は年老いた両親の様子を知ることができるため安心になります。

 エアコンにスマートフォンと連携させる機能を搭載したものを発表した富士通ゼネラル。「どこでもエアコン」の名称で今年2月に発売しています。帰宅時にスマートフォンからエアコンを操作し、ちょうど家に着いたときには適温になるようにすることが出来ます。これからの暑い時期に一人暮らしの人は特に便利を感じる機能ではないでしょうか。冷蔵庫、洗濯機、それに掃除機といった家電製品は日常使用している分、IoTに馴染みやすそうです。

IoTは様々な可能性を秘めている
 我々の生活に密着したモノ以外にもIoTは広がりをみせ始めています。米調査会社大手のガートナーによれば、今後数年内に多くのモノがネットとつながるようになり、急速に浸透していくことのことです。IoTの市場規模は2020年には2,630億ドル(約32兆円)に達すると予測しています。

 活用の分野は非常に幅広く、多くの分野で様々な活用が考えられます。これまで工場の中で自動化を進めるうえでITの活用が行われてきましたが、工場の機器をネットにつなげることでオフィスや出荷先にまでIT化を進化させることが可能です。このような「スマート工場」の動きも活発化しています。

また、工場だけでなく、医療現場や、小売り業界といった場所でも活用が模索されています。コンピューターやスマートフォンから先へネットを活用することで様々な可能性が見えてきます。

IoT化ではなくその先へ
 単純に製品やサービスをネットで介するのではなく、新しい価値やビジネスモデルを創り上げることが必要になってきます。またIoTにより収集された膨大なビッグデータを分析し、活用する方法も模索されるでしょう。

何もかもIoT化すればいいのではなく、ソリューションも含めてトータルでIoTの製品やサービスを考えていく必要があります。そうでなければ、これまでの新商品・新サービスの発売と変わらず、2020年には32兆円の市場規模までは届かないでしょう。
 
IoT化し、ビッグデータを集計・分析し、結果をフィードバックさせ、よりよい生活を提供できるような製品・サービスの開発が望まれます。

まだまだIoTの準備にとりかかったばかり、もしくは話は聞いているがどう動こうか模索している企業も多いのです。成長分野として、IoTには非常に期待が持てそうです。


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