1.はじめに
昨年11月、2025年の国際博覧会(万博)開催国が日本に決まりました。開催地は大阪です。
日本での開催は2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」以来20年ぶり、大阪での開催は1970年に開催された「大阪万博」以来55年ぶりとなります。

大阪での開催決定が発表された直後の11月26日の株価は、外部環境の不透明性から地合が悪い中でもこの発表を好感して内需関連株を中心に買い注文が入り、日経平均株価の終値は前日比165円45銭高の21,812円で引けています。
とはいっても、これはあくまで発表直後の株価です。大阪万博が開催される2025年はどうなるのか、検証してみましょう。


2.過去の万博開催国の株価をチェック
以下では、国際園芸博覧会を除く過去5回の万博開催国において開催国の株価はどのように推移したのか、まとめてみました。
当然ながら、株価は万博の開催以外にも各国市場の個別事情やその当時の外部環境にも左右されるため一概にはいえませんが、万博開催中は5ヶ国中3ヶ国で株価の上昇がみられます。

(1)アスタナ国際博覧会
・開催期間:2017年6月~9月
・開催国:カザフスタン
・指数名:カザフスタン総合取引所指数
・開幕月の株価指数:1,659.9
・閉幕月の株価指数:2,049.24
・騰落率:プラス23.45パーセント

(2)ミラノ国際博覧会
・開催期間:2015年5月~10月
・開催国:イタリア
・指数名:FTSE MIB指数
・開幕月の株価指数:23,495.68
・閉幕月の株価指数:22,442.51
・騰落率:マイナス4.48パーセント

(3)麗水国際博覧会
・開催期間:2012年5月~8月
・開催国:韓国
・指数名:韓国総合株価指数
・開幕月の株価指数:1,843.47
・閉幕月の株価指数:1,905.12
・騰落率:プラス3.34パーセント

(4)上海国際博覧会
・開催期間:2010年5月~10月
・開催国:中国
・指数名:上海総合株価指数
・開幕月の株価指数:2,592.15
・閉幕月の株価指数:2,978.83
・騰落率:プラス14.91パーセント

(5)サラゴサ国際博覧会
・開催期間:2008年6月~9月
・開催国:スペイン
・指数名:スペイン35
・開幕月の株価指数:12,046.20
・閉幕月の株価指数:10,987.50
・騰落率:マイナス8.78パーセント


3.大阪万博で日本の株価はどうなる?
2005年の「愛・地球博」では、開催期間中の3月から9月の間で日経平均株価は16パーセント強値上がりしています。

この時期は企業業績の改善や構造改革の進展により日本の景気回復に明るい道筋が見えたことも株価上昇に大きく寄与していますが、2025年の大阪万博開催時の株価を占う上で心強い数字であるといえます。

大阪万博の経済効果は施設の建設費・運営費・消費支出などを合算しておよそ2兆円と見込まれており、さらに外国人観光客によるインバウンド効果も大いに見込めるため日本経済への影響は大いにプラスとなり、株価への良い影響も相応に期待できるでしょう。

また、大阪府は万博開催に合わせて2020年代前半までに開催地の夢州で総合型リゾートの開業を目指しており、特に国際的エンターテイメント拠点戦略のひとつとしてカジノを誘致する方針が注目を集めています。

これらを勘案すると、中長期保有目的に大阪万博関連銘柄として物色すべきセクターは、開催地大阪関連やインバウンド消費関連、さらにカジノ関連でしょう。

4.まとめ
大阪万博は東京オリンピック終了後の景気刺激策として大きな期待を集めており、それは株価の上昇にも同じことがいえます。
2025年にはますます進んでいると考えられるインターネット技術により、万博全般にみられる来場者数の減少傾向が続くと予想する向きもありますが、そこはコンテンツの中身でカバーしたいものです。




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