1.はじめに
2019年の干支は「亥(いのしし)」です。
亥とは一般的に用いられる動物の猪と同義で、「猪突猛進(まっしぐらに突進する様)」や「猪勇(向こう見ずに突進する勇気)」、「猪武者(何も考えず無鉄砲に突進する武者)」などのような例えにも見られるとおり、相場の行方を占ううえでは頼もしくもあり、やや不安にも感じさせる干支です。

果たして2019年の亥年相場はどうなるのか、本コンテンツでは過去の亥年相場を振り返りながら予想してみたいと思います。


2.過去の亥年の相場はどうだったのか
第二次世界大戦後、亥年の相場は5回あります。それぞれの大納会の日経平均株価終値を前年末と比較すると、そのうちの4回がプラスで引けています。
また、亥年の年間騰落率の平均値は約16パーセントで、これは十二支の中では4位の成績です。

これらの数字を見た限りでは、亥年の相場は良好な傾向にあるように思えます。
しかし、約16パーセントの騰落率はバブル期以前の上昇相場による高値が寄与しているに過ぎません。

特に直近の亥年相場は、2007年はサブプライムローン問題の表面化や原油価格高騰による世界株安などの影響を受け、騰落率は前年末比マイナス約11パーセントの下落に陥っています。

また、1995年は阪神・淡路大震災(1923年の関東大震災も亥年)や地下鉄サリン事件、相次ぐ金融機関の経営破綻などによる影響により、前年末比プラス0.7パーセント程度に留まっています。


3.2019年の亥年はどうなる?
少し早いですが、2018年「戌年」の株式市場を振り返ってみましょう。

米中貿易戦争、万国郵便連合(UPU)条約からの脱退、突然のEU諸国との貿易交渉再開宣言など、2017年に引き続いて世界中がトランプ大統領(戌年生まれの年男です)に振り回されているといっても過言では無い中、好調な企業業績を背景に日経平均株価は27年振りにバブル崩壊後の戻り高値を更新しました。

しかし、10月にはアメリカの「オクトーバー・エフェクト」(10月効果)と呼ばれる有名なアノマリーに連座するような形で、一時的に21,000円を割り込むなど記録的な暴落に見舞われました。しかし、11月末時点では22,350円まで回復しており、大納会までどの程度の戻りを試すかが焦点となっています。
2019年「亥年」も、引き続き国際情勢の変化はめまぐるしいものになると考えられます。

主役はやはりアメリカ・ヨーロッパ諸国・中国になると考えられますが、亥年はキューバ革命や辛亥革命、アラブ首長国連邦やトルコ共和国の建国、ネパールやパキスタンの独立など世界各地で革命・建国・独立などが起きており、特にアジアやラテンアメリカなどの新興国の政情からは目が離せません。

日本では、2019年5月に平成が終わり新元号となります。過去、日経平均株価が市場最高値の38,915円を付けた1989年(巳年)も元号が昭和から平成に変わった年です。別の見方をすると来年は日経平均株価のピークになるとも考えられますが、亥年の格言のひとつに「固まる」というものがあり、この通りであれば現状の良好な相場のトレンドが確固なものになる年になるという見方もできます。

また、亥年は過去に新潟県中越沖地震(2007年)、阪神・淡路大震災(1995年)、伊勢湾台風(1959年)、関東大震災(1923年)と、大きな自然災害に巻き込まれた年でもあります。2018年も台風などによる災害が相次いだことから、防災意識は引き続き高まるでしょう。したがって、防災関連銘柄を先行して物色しておくことが良いかもしれません。


4.まとめ
2019年も、世界中で金融市場や政情の不透明感は続くと考えられます。しかしながら日本やアメリカのファンダメンタルズは良好なことから、株式市場はタイトルの通り「猪突猛進の一年」になることを期待したいものです。


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