2018年9月30日ウォール街に衝撃的なニュースが流れました。
イーロン・マスク氏がテスラ会長を辞任との報道で、取締役からは退くがCEO(最高経営責任者)は続けるということです。
しかし重大な問題として、イーロン・マスク氏が2000万ドルの制裁金をSEC(米国証券取引監視委員会)に払うのと別に、テスラ社も同じく2000万ドルをSECに払うことが、赤字経営で資金繰りが厳しいテスラ社に大打撃と報じられています。

イーロン・マスク氏とは
イーロン・マスク氏は、南アフリカ出身。電気自動車を製造販売するテスラ社の経営者です。彼は19歳で南アフリカからカナダに移住し、職を転々としながら大学に入学。物理を勉強します。1995年に会社を弟と設立し、その会社を売却して大金を手にしたマスクは2社目、3社目を設立します。

3社目の会社が宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発するのが目的の会社で、マスク氏が宇宙に高い関心を持っていることから、この会社を始めました。
さらにテスラ社に投資をして2008年にはテスラ社の会長兼CEOに就任します。2006年にも従兄弟と太陽光発電の会社を設立し、2013年には時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想を実現することを考えました。
ハイパーループ構想とは、減圧されたチューブ内を列車が空中浮揚状態で進むものでリニアモーターカーのようなイメージですが、リニアモーターカーとの違いは車両前面から空気を吸い込んで車両下部から圧縮して排出して車体を浮かび上がらせるものです。実験は成功しましたが実用には課題が多く、実用化の目途が立っていない状態です。

イーロン・マスク氏は、5、6歳のころから一つのことに全神経を集中させる技術を身に着けたと語っており、百科事典を全部読破して歩く百科事典になったと公言しています。
学生時代は新聞に載っている面白そうな人に電話をして会いに行くなど、積極的な面もあります。この行動力や好奇心、記憶力で大人になってから、いろいろな事業を成功させて大金を得た彼ですが、自意識過剰な行動も注目を浴びています。

過激な発言も
イーロン・マスク氏は、頭の良さと豊富な知識で、数々の事業を成功させてきましたが、彼の過剰な自信が、時には大きな失敗の種となることもしばしばありました。

宇宙輸送を実現するためのスペースX社では、ロケットの発射実験で打ち上げ延期2回と打ち上げ失敗3回の後、やっと4回目で打ち上げに成功しましたが、宇宙輸送の目途はまだ立っていません。人類火星移住計画も計画の段階のままで、テスラ社は赤字経営で株価が急落。
マスク氏が株主からの責任追及を避けるために、「テスラ社の株式を1株420ドルで買い付けて非公開にするために資金を用意した」と発言しましたが、買い付けられるだけの資金を用意できていないから詐欺行為に当たるとしてSEC(米国証券取引監視委員会)に追及されました。

他には2018年のタイで起こったタムルアン洞窟の遭難事故の際に小型潜水艇の提供を申し出ましたが、小型潜水艇が使えるような場所ではなく、英国人ダイバーが「知識を伴わない単なるPR活動」と批判したことに腹を立て、批判した英国人ダイバーを「小児愛男」呼ばわりして、世界各国から非難が殺到したり、SECに対しても和解が合意後もSECを挑発するようなツイートをするようなことをしています。
両方とも後で謝罪をしていますが、今後も過激な言動を繰り返すかもしれません。

イーロン・マスク氏は、先進的な思考や行動力で時代の最先端を進む経営者として話題になってきました。言動だけではなく、企業の業績回復での話題に期待しましょう。


>>購入者の7割が不満?なぜあなたの投資信託選びは失敗するのか?