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海外銀行で口座開設・資産運用のメリット/デメリットを検証する

2018/01/16

近年では、資産運用の目的で海外口座を開設する人が非常に多くなっています。海外口座とは、外国銀行の口座のことで、その国の通貨で運用するのが基本です。

海外銀行の口座を開設するとなると、国内の銀行のようにスムーズには行きません。手続きも複雑なので、手間がかかります。さらに、現地の通貨で運用するので、為替の変動があると、影響を大きく受けます。

こういったデメリットがありながら、それでもなお、海外口座を開設する日本人が増えています。これはやはり、資産運用のうえで、それに見合ったメリットがあるからです。

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1. 最大のメリットは高金利!

海外銀行の口座に資産を置く最大のメリットは、やはり金利です。
日本の銀行に比べて、遥かに海外銀行のほうが金利が高い傾向があります。日本は近年、ずっと低金利政策が継続されています。そのために、日本の銀行では、ほぼ金利は期待できないと言ってよい状況です。

日本の銀行のなかでも、ネットバンクは比較的金利は高めです。しかしそれでも、金利は1%に満たないですから、海外口座に比べれば超低金利と言わざるを得ません。

では、一体海外口座はどれくらいの金利が見込めるの? ということですが、具体的に言うと、年利3~5%は下りません。(外貨での預金になりますので為替手数料や為替リスクは発生します)

2. 日本が財政破綻を起こした場合のリスクを回避できる

近年では、財政破綻を起こす国が出てきています。ギリシャの例はあまりにも有名です。
遠い国の話として、諦観している方も多いです。しかしながら、日本もギリシャのようになる可能性は、決して低いとは限りません。

日本の国債、つまり国の借金の総額は、1000兆円をゆうに越えています。世界№1の借金大国と言われているのが、実はこの日本なわけです。確かに日本の将来については、様々な意見が交わされています。持ち直すという意見もありますし、やはりギリシャのように破綻するという見方もあります。

ですが、暗い未来を予想する人が増えてきていることは確かです。もしもの場合に備えて、海外口座に資産の一部でも移動させておくと、リスクをヘッジすることが可能です。

3. 他にも多くのメリットがある

3-1. 大きな為替差益を得ることが可能
海外銀行の口座は、用途によって他にも色々なメリットがあります。たとえば、為替の動きから利益を得る為替差益の活用も可能になります。ただし、相場を見誤ると損をするリスクもあります。そういったところで、リスクを背負いながら利益を追いたい人にはメリットがあるわけです。

3-2. 将来の海外生活に不可欠
将来的に海外移住や旅行、留学などのプランがある人には、やはり早い段階で海外口座があると有利に働くでしょう。特に海外では、日本と違ってスーパーなどでも小切手を使うことがあります。家賃や保険料の支払いに、小切手しか使えないこともあります。小切手を使うには、海外口座のチェッキングアカウントを開設すると便利です。

チェッキングアカウントを開設すると、すぐに仮のチェッキングブック(小切手帳)を発行してくれます。正式のブックが届くまでは、これを使って気軽に小切手で買い物が可能です。

3-3.ジョイント口座がある
夫婦で共同名義口座を作ることが出来ます。日本は夫婦間でも贈与税や相続税がかかる珍しい国です(多くの国は夫婦間では相続税などは非課税のため共同名義でも税務上問題ないためジョイント口座が一般的です)。しかし日本人がジョイント口座を活用する場合には税務当局から贈与の指摘が来る可能性があります。

4. 海外口座のデメリットも知っておきましょう

4-1. 開設に手間がかかる
海外口座のデメリットは、やはり開設にかかる手間が大きいです。基本的に、口座開設のためには現地の窓口に本人が直接出向く必要があります。そのときには、一定以上の言語力が求められます。もちろん書類・契約書は現地の言語です。重要な規約の変更が郵送で紙一枚送られてくるだけのこともしばしばですが、もちろんそこは自己責任の世界です。必要なときに現地語で交渉や訪問が出来ないならおススメは出来ません。

4-2. 維持管理手数料などで損をする可能性も
海外銀行の口座によって、利用条件が異なります。それこそ、預金額が少ないと、維持管理手数料というものがかかることがあります。そうなると、せっかく金利が高いと思って海外口座にしたのに、逆に日本のほうが良かった、ということになりかねません。もしも損だと分かって日本の口座に戻ろうと思っても、今度は解約手数料が高くつく、ということもあります。

4-3.ペイオフの対象外
海外の銀行の在日支店・邦銀の海外支店に預けた資金はペイオフの対象外です。フィリピンのように外国人の資産でもペイオフの対象としている国もありますが、少数派です。

4-4.やはり大きい言葉の壁
前述のとおり言葉の壁は大きいです。金融取引ですので複雑な内容も多いです。日本人同士でも誤解や認識不足が発生するわけですので、トラブルに至る可能性はもちろん国内銀行との取引よりも多くなることでしょう。

4-5.将来的な税制改正リスク
平成26年から合計5000万円以上の国外財産を保有するものは国外財産調書の提出が義務化されました。今後もこれまでは無かった制度の変更や法改正がネックになる可能性もあります。10年ほど前は現地に行かなくても口座開設が可能だった外国銀行もありましたが、今ではほとんどが現地まで行かないと口座開設が出来ません。「昔はやってくれたのに…」と言われても出来ないものは出来ないとはっきり断られます。

5. メリットとデメリットを事前に検討することが大切

海外口座開設にあたっては、自分がどれくらいの資産を運用したいのか、ということを念頭に置いたうえで、デメリットが少なく、メリットの多い口座を選ぶことが大事になってきます。周りがみんな海外口座に資産を預けているからという理由だけで、自分も安易にそれに乗っかってしまうと、思わぬデメリットに見舞われることがあります。

くれぐれも、じっくりと検討したうえで、海外口座における資産運用の是非を判断するようにしましょう。
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