欧米諸国では、「サマータイム(夏時間、デイライト・セービングタイム)」という習慣があります。
日本でも昨年、夕方からの余暇時間を有効に使おうと、政府主導で「ゆう活」が提唱されましたが、あまり日本人にはなじみがないかもしれません。このサマータイム、実は夏季期間のトレーディングにも影響を与えるのです。今回は、サマータイムの仕組みと、日本人トレーダーがサマータイムを考慮すべき理由をお伝えします。

サマータイムの開始日・終了日
米国では、サマータイムの適用期間は3月第2日曜日(2017年は3月12日)~11月第1日曜日と決められています。この期間中は、標準時が1時間早くなります。なお、欧州は3月最終日曜日~10月最終日曜日まで、オーストラリアのような南半球の国では、季節が逆転するので9月(10月)~翌年4月までがサマータイムとなります。


サマータイムの目的
夏の標準時を1時間進めることで、太陽が出ている日中の時間を有効に使おうというのがサマータイムの目的です。明るい時間の活動を増やすことで、照明の節約や交通事故率の低下につながり、家族や友人と過ごす時間が増えて経済が活発化すると言われています。欧米諸国は、緯度が高く夏の日照時間が長い国が多いので、こうした習慣が生まれたのでしょう。

ちなみに日本でも第二次世界大戦後の占領時代(1948年~1951年)にサマータイムを実施していましたが、夏・冬で欧米諸国ほど日照時間の差がないせいかあまり意味がなく、定着しなかったようです。


日本人トレーダーが米国のサマータイムを押さえておくべき理由
標準時が1時間早くなるということは、ビジネスに関わるあらゆるイベントが1時間繰り上がると言うことです。米国と日本はもともと時差があるので、タイミングを考慮するのがややこしいのに加え、サマータイムの切り替え時には余計混乱してしまうかもしれません。例えば、米国のサマータイム適用時は、ニューヨーク市場のクローズ時刻が通常の日本時間午前7時より1時間繰り上がって、午前6時となります。

また、為替市場に大きく影響する米国の経済指標の発表時間も1時間ずつ繰り上がります。とくに、FOMC(連邦公開市場委員会)による政策金利の発表直後には、為替が大きく動くことが知られていますね。

2017年の直近のFOMC発表は3月16日に予定されていますが、3月12日にサマータイムに切り替わった直後なので、発表時間は冬時間から1時間繰り上がって日本時間の午前3時15分になります。この時間にトレーディングをしている方は要注意です。


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