景気の上昇、降下といったトレンドは、株式投資を行う人が最も重要視することです。特に、日経平均株価などの株価指標をベンチマークとして運用を行う場合、このトレンドが大きく影響してきます。株式市場は7~8年の周期で上昇と下落を繰り返していると言われています。

日本の株式市場は、アベノミクス相場となって以来上昇傾向になり、リーマンショック時の底値からは大きく回復した状態となっています。しかし、回復してからすでにある程度の時間が経っているので、いつ訪れるか分からない下落相場への備えが必要になってくるでしょう。


今注目の「eワラント」というリスクヘッジ手段
相場下落時の備えとして知られているのが、オプション取引「プットの買い」です。これは保険と似た仕組みで、プットの買い手は取引の際にプレミアム(保険で言う保険料)を支払い、株価が下がれば売り手から利益を得られます。逆に予想に反して株価が上昇したとしても、買い手の損失は取引時に払ったプレミアムの分が最大になります。(損失は決まった額に限定される、ということです)

これよりもさらに手軽に投資できる方法として、eワラントという金融商品が近年注目を集めています。eワラントには2つのタイプがあり、相場の下落時にも上昇時にも備えられる仕組みになっています。


株価の下落を想定するなら「プット型」のeワラント
eワラントの2つの種類とは、株価や為替相場の価格が上昇したときに利益の出る「コール型」と、下落したときに利益の出る「プット型」です。仮にこれからトレンドが崩れ、株価が下落することを予想するなら、プット型のeワラントを購入することで備えることが可能になります。


オプション取引と同様のメリットがあり、少額で投資できる
プット型のeワラントを買った後に株価が上昇しても、損失は限定できます。オプション取引(プット・オプションその他)と同様、最大損失はeワラント購入時の投資原本を超えることはありません。さらに、オプション取引よりも少額で投資できるという魅力があります。


eワラントは信用取引のように追証が発生しない
リスクヘッジの手段としては信用取引の売りも考えられます。しかし、信用取引は株価が上昇した際の損失が大きくなり、担保として預けた現金などが足りなくなる「追証」が発生する可能性があります。一方eワラントは、担保を預け入れて取引する金融商品ではありませんので、追証が発生する心配がありません。

以上のようなメリットがあるeワラントですが、取り扱う証券会社によって注文方法や取引画面の操作方法が異なります。自分のライフスタイルや取引上の得意・不得意を考慮して、一番合いそうな証券会社を選びましょう。

この先、今は回復している相場が崩れる可能性は十分にあります。熟練した人でなければ扱いが難しい信用取引は、予想が外れたときの損失が莫大なものになってしまいます。今後の下落相場対策に、「eワラント」という手軽でリスクの低い方法を検討してみてはいかがでしょうか?


投資信託でもリスクに備えることは可能
投資信託の中にはオプション取引を組み入れた投資方法でリスクに備える商品もあります。オプションやワラントの取引が難しいなら、投資信託も選択肢になります。



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