トルコはその位置する場所がとても特殊です。アジア・欧州・中東のいずれとも至近距離にあり、それらの交通の要衝である事からとても重要な国です。また、日本では少子化問題が叫ばれるなか、トルコは正反対で若い人の人口比率がとても高く、これから経済発展を見込める有望な国と言えます。


トルコ経済の現状
トルコは地政学的に重要な国であり、若者が多いことから、今後の経済発展が望める国として、今、注目を集めている一方でトルコは「フラジャイル5」(脆弱な5ヶ国)に選ばれています。フラジャイル5とはアメリカが利上げの政策をとった場合に大きな影響を受ける事が懸念される新興国通貨の総称で、トルコリラも含まれています。

トルコがフラジャイル5に選ばれている理由としては、長年続いた経常赤字による慢性的なインフレ状態であること、外国資金の質に問題があること、などが挙げられます。

外国資金の質とは、外国の資金で国の経済が潤っている場合、その資金がどの程度撤退されやすいかを示すものです。

例えば海外企業が進出して工場を作り多くの雇用を生み出している場合、その撤退はそう簡単にはいきません。ですが証券投資の場合は資金を引き上げるのがとても簡単です。設備や雇用などなく、極端にいえばワンクリックでその関係を清算できます。

トルコはこの証券投資による外国からの資金流入が多いことが不安材料とされ、フラジャイル5に選ばれてしまっています。

証券投資とは例えば投資信託と同じように考えてもらうとわかりやすいかと思いますが、トルコへの外国資金の内訳として、アメリカがリーマンショック対策で発行したアメリカドルが大量に投資されていると考えられています。

トルコの外国資金の大きな割合を占めるのが、アメリカがリーマンショック対策として投資したアメリカドルです。アメリカがリーマンショックの対策を終了させて利上げに向かえばその資金の多くはすぐにトルコから撤退してしまうだろう、と予想されます。経済状態が不安定、その上経済を支えてくれている資金がいつ撤退するかもわからないとなれば、これは大きな不安材料と言えるでしょう。


ポストBRICs、VISTAの一員として期待されるトルコ
一方で、トルコはVISTAのうちの1国でもあります。VISTAとは、ポストBRICsの最有力候補グループである新興国の事。BRICsは経済的に有力な新興国の頭文字ですが、その次世代がVISTAです。

つまりトルコは経済的に将来有望、という見方もあるわけです。なぜそのような見方があるかというと、最初に書いたようにトルコは若年層の人口が非常に多く、また絶妙な位置に広い国土を有している国でもあるからです。

トルコの経済は有望なのか危険なのか、様々な見方がありますが、言えるのはトルコ経済を左右するのは先進国の状況だという事。

アメリカの利上げがトルコに打撃を与えても、それと入れ替わりに利下げを行うジャパンマネーが流入するかもしれません。経済はその国ひとつのみでなく、世界で繋がり回るものです。世界一の親日派ともいわれるトルコの経済、ぜひとも発展していってもらいたいものです。



>>購入者の7割が不満?なぜあなたの投資信託選びは失敗するのか?