断片的な情報しか得ることができないため、その情勢や経済状況などが不透明でもある北朝鮮。
そんな北朝鮮のGDPは、日本のある県と同等程度だといわれています。果たしてその実情はどのようなものとなっているのでしょうか?今回は、北朝鮮の経済状況などについてまとめていきたいと思います。


北朝鮮のGDPは
GDPとは、国内総生産の事です。実は、北朝鮮ではGDPを公表していません。そのため、韓国銀行や国連などが北朝鮮のGDPを推計して発表している状況にあります。

北朝鮮のGDPは約400億米ドル(約3兆9000億円)と推計されており、一人あたりのGDPは1800ドルほどだとされていますが、実質は300ドル程度だともいわれています。ちなみにこの北朝鮮のGDP、日本の茨城県の県内総生産とほぼ同じくらいにあたるのです。

茨城県の県内総生産は、2015年時点で3兆835億円とされています。国土の大きさも人口も全く異なるのに、なんだか不思議な印象を受けますね。しかし、北朝鮮と茨城県では生産される内容に大きな違いがあるのです。


北朝鮮軍事費はGDP対比で世界NO.1
GDPに占める軍事費は非常に比率の高いものとなっています。これは、GDP対比で約17%~23%ほどを占めているといわれています。年間約6000億円というその軍事費の中でも、4000億円ほどを核兵器やミサイルの開発などに費やしているといわれているのです。どう見ても、GDPに対して不釣り合いな軍事費の比率になっているのです。


単純にGDPだけを見ると決して経済は悪くないようにも見えるが…
単純にGDPだけを見ると、決して貧しいという印象はありません。GDPの構成としては、農林水産業が23%、鉱業や工業は29%ほどとなっています。就業人口の36%ほどが第一次産業に従事していることからみると、資源は豊富にある様にもうかがえます。

しかし、農地としてはあまり適した土地ではないことや、生産にかけるエネルギーが確保できない現状なども関係し、決して食料が確保できているというところまでには至っていないのです。自給自足を目指した経緯はあったものの、現在では国外からの食糧支援に依存している形となっています。


それでも年々北朝鮮経済は成長している
このような経済状況でありながらも、2011年に金正恩第一書記政権に代わって以降、徐々に経済は上向きになっているとみられています。韓国銀行の調べによると、この2011年以降4年連続でGNP実質成長率はプラスの成長をみせているのです。

貧富の格差は大きいものの、平壌などでは高級デパートや、高級マンションなども建設され、高い生活水準で暮らす人たちも見受けられます。今後、金正恩政権においては、ますます軍事力拡大に力を入れていく方向には変わりないと考えられます。しかし、どのような方向で北朝鮮が経済を進めていくのか、今後も世界の関心の的であり続けることでしょう。



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