かねてより、その存在は確認されていたシェールガスシェールオイル。それまでは、その掘削の難しさやコストの問題などから、なかなか資源化することが困難なものとされてきました。その後、シェール革命により、米原油の生産開発はめまぐるしく前進しました。

現在では、このシェール革命も一段落し、終わりを迎えつつあるとさえ考えられているようです。果たして、シェール革命の現状はどのようなものとなっているのでしょうか?


シェール革命とは?
シェールとは、頁岩(けつがん)という固い岩盤に閉じ込められた石油や、取り出した天然ガスのことを指します。頁岩のことをシェール層とよぶことから、そこから採取されるオイルをシェールオイル、天然ガスをシェールガスとよびます。

シェール革命の「革命」とは、経済的な革命をさしているのではなく、シェールオイルやシェールガスが従来のエネルギー資産から急激に移行した、「エネルギー革命」のことです。特に米国では、シェール層のある土地も多く、2020年ころには天然ガス生産量の5割がシェールガスにかわると予想されており、今後、米国の大きなエネルギー資源になると考えられています。


シェール革命は終わったのか?
開発に盛り上がりを見せた当初は、新たなエネルギー資源となるとの期待が高まるシェール革命により、新たな雇用も生まれ、米国の経済をも大きく動かすのではないかと考えられていました。それまでガス輸入国であった米国が、輸出国となるチャンスが訪れたのです。ガスの採掘には多大な初期投資や生産コストがかかるのですが、これらはガスさえ掘り当てられれば、利益に代わると考えられていました。

しかし、現状をみてみると、シェール産業を行っている多くの企業は、赤字となっている状態が続いています。これをみると、採算が取れていない無駄なエネルギー資源の採掘を行っているようにもみえます。実際、日本企業も含める新規参入した企業では、「投資回収が見込めない」と、続々とシェール産業から撤退していっているのです。これだけをみると、シェール革命は終わったかのようにとらえられるのも当然でしょう。

しかし、この赤字は収益が見込めないことによる赤字ではなく、先行投資があまりにも大きかったため、その分の回収まで追いついていないことによるものなのです。その一方で、米国においてシェールオイルは今でも採掘が続けられているエネルギー資源です。シェール革命がドル箱と化すのでは?といった期待が強かった時期は確かに、終わりを迎えたといっても良いでしょう。しかし、エネルギー革命としてのシェール革命の終わりは、まだ先になるのではないでしょうか?


2016年米国産原油の輸出が解禁!
2015年12月に40年続いた米国産原油の輸出解禁が決定されました。米国内のシェールオイルを国外に輸出していくことにより、事実上世界最大の輸出国となったのです。2016年3月にはアメリカから日本へ、第1号となる原油が輸出されました。この第1号となる30万バレルの原油は、コスモ石油が買い付けました。


原油輸出解禁による日本への影響は?
日本としては、米国の原油輸出を非常に歓迎しています。原油の調達先を分散することにもつながるほか、輸入価格の下落にもつながると考えられているからです。輸入する国が選べるということは、その都度価格の安い輸入先を選ぶ選択肢が増えるということにもなります。結果、ガソリンなども安く購入できる形へとつながってくるのです。シェール革命は、このように日本にいても良い影響を与えてくれているといえるのではないでしょうか?



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