マイナス金利という言葉は知っていても、実生活に影響のある人は現時点では少ないです。しかし、日本より先にマイナス金利を導入した欧州では、市民の生活に既に影響が出ています。具体的にどのような影響が出ているのでしょうか。

欧州のマイナス金利の事例:100万円預けると7,000円も目減りする
ニュースを一時にぎわせたマイナス金利、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。マイナス金利になるから貯蓄しても利息はつかない・保険料も高くなるなどマイナスイメージを持つニュースもあれば、家を建てるなら今!という考え方もあるかと思います。

ではマイナス金利の先進国ともいえる欧州の実態はどのようなものなのでしょうか?
一つの例を見てみましょう。

スイスのある銀行では個人の預金利率がマイナス0.125%となりました。この場合、仮に100万円を1年間銀行に預けていると1,250円の利息を、預けた側が銀行に支払わなくてはならない事になります。預金をすれば大なり小なり利息がつくものと思っていた私たち日本人にとっては衝撃的な実態ですよね。

また、ほかにも当座預金ではありますがマイナス0.7%というものもあるようです。これだと100万円に対し年間の利息は7,000円。これを預けている側が銀行に支払うのです。これほどの金額になると、実際に貯蓄額が目減りしたという実感が大いにありますね。

日本のマイナス金利で今すぐ預金額が目減りすることはない
現在の日本のマイナス金利は個人の貯蓄に直接関係あるものではなく、日銀に一般的な銀行がお金を預ける場合の金利の話ですから、欧州で起きているような事が自分の貯蓄にも起こるという話ではありません。ですが銀行の個人口座の利息がぐっと下がってきている事は事実です。

また、銀行の預金引き出し手数料が高くなったと感じる事はないでしょうか?中には時間帯によりますが預入に手数料がかかるというケースもあるようです。このような部分で預金する側のメリットがじわじわと少なくなってきています。

国の経済状況によってマイナス金利の影響は異なる
欧州では預金に対して実際に預金者の金利部分でのデメリットが発生していますが、その分借りる場合にはメリットがあります。住宅ローンに対して銀行側が利息を借主に支払うケースが実際にあるのです。一部の国ではこの政策が行われたため、住宅ローンが前年比で10%以上増えたというデータもあります。

ですが、銀行の経営悪化で住宅ローンの金利が逆に上がったというケースもあるようです。国ごとの経済状態の違いによって影響も様々のようですね。

日本ではまだ個人の預金金利自体がマイナスになるという事はないですが、先に述べたように手数料が上がっていたり、貯蓄型の保険の戻り率が悪くなったりするケースは実際に起きています。マイナス金利の実施が限定的なものだと言っても、実際には様々な影響があるという事ですから、自分の資産について知らず知らずのうちにデメリットを受けている事がないとは言えません。

毎日のニュースをしっかり見て、気になる事は専門家や預け先の銀行・保険会社などに確認したほうが良いかもしれません。



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