生命保険の加入率は男女とも8割(生命保険文化センターの平成25年度「生活保障に関する調査」)を超えています。
生命保険に加入する大きな目的は死亡保障(被保険者が死亡した時の遺族の生活費等の備え)にあるのですが、人生のリスクは不慮の死だけではありません。

病気やケガをして働けなくなり、収入が得られなくなることも想定できます。
それは例えば長期療養が必要な病気に夫がかかり、専業主婦の妻と子どもの生活費が得られなくなるといったケースです。会社員であれば加入している健康保険に「傷病手当金」という制度があり、最長1年6カ月間、給料の3分の2の所得を保障してもらえますが、治療費や入院費などがかかることを考えると、それでは足りないかも知れません。また自営業者などが加入する国民健康保険には傷病手当金が無く、働けなくなると収入も途絶えます。

 そこで頼りになるのが働けなくなった時の収入を保障する保険です。
保険の名称から探すと所得補償保険、収入保障保険、就業不能保険と呼ばれる保険が販売されていることがわかります。この3商品にはどのような違いがあるのでしょう。

 まず所得補償保険。多くの損害保険会社が販売している保険です。病気やケガで働けなくなると契約時に決めた所得保障保険金額が毎月受け取れます。保険期間と保険金を払う期間は通常1年間です。
 
 収入保障保険は多くの生命保険会社が販売している保険で、被保険者が保険期間中に死亡したり高度障害状態になった時に、保険金を年金として10年、20年という長い期間、毎月受け取れます。そこで毎月受け取る金額を年収の12分の1に設定すれば、今までと同じ収入を確保することができることになります。ただ保険金の受け取りは死亡や高度障害が条件なので、「病気やケガで働けなくなった時」の備えにはなりません。

 就業不能保険はネット生命のライフネット生命が販売している保険です。病気やケガで働けなくなった時に、契約時に決めた給付金が最長65歳まで毎月受け取れます。所得保障保険よりも月々のお金を受け取れる期間が長い点が特徴ですが、就業不能状態となってから最初の180日間は支払いの対象外なので、その間は生活費を預貯金等で補てんすることになります。

このように3つの保険は名称が似ていても保障内容は大きく異なるので、内容を良く比較して目的に合った保険を選びましょう。



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