CASE事例の詳細
- 投資・資産運用相談のFSトップ
- 当社について
- ご相談事例
- 事例の詳細
ご相談内容
お客様からいただいたご相談内容
資産運用を始めて、毎日ドキドキしながらマーケットをチェックしています。面白いけれど疲れます。
あなたの資産運用は「クイックマネーの世界」かもしれません。なるべく早く「スローマネーの世界」の住人になりましょう。
資産運用では「ドキドキハラハラしたら負け」
資産運用を行っているのに、常にドキドキハラハラしたり、面白いと感じたら、要注意です。あなたが行っていることは、資産運用ではなく、投機か投資の可能性が高いからです。
投機と投資と資産運用はまったく違うものです。
一般的に、この三つの中で最もワクワクして楽しく感じるのは、投機です。投機は相場を予想したり、チャートを分析し、「今が買いだ!」とか「売りだ!」と判断し、短期的な売買を行うことです。
予想が当たって儲かったときは、それはそれは楽しいものです。短期的な売買は、勝つ人と負ける人が出ます。他の投資家を出し抜く知的ゲームですから、アドレナリンが出て、うまくいったときの快感を覚えるとヤミツキになります。
一方で、予想が必ずしも当たるわけではなく、短期売買で損をしたときは、イライラしたり、後悔したりします。そして次こそは儲けようと、また相場やチャートを見て売買を行います。「短期売買の世界」はギャンブル性があるのです。
「短期売買の世界」は勝負の世界です。人を惹きつけ、魅了します。
この世界では、ごく稀に大成功する人がいますが、「勝負の世界」で大成功できるのはほんの一握りの人です。プロの世界ですから、素人が簡単に勝てるはずがないのです。
「短期売買の世界」のことを「クイックマネーの世界」と呼んでいますが、今、このクイックマネーの世界の主役は、急速にAIに代わりつつあります。
人は感情的に判断をしてしまいがちであり、相場が下がったら怖くなって、株価が安いときに売ってしまったりもします。
ところが、AIは市場の経験則を冷静に学び、次の取引に活かします。感情は一切入りません。短期売買の世界では、人はAIに徐々に勝てなくなっています。
クイックマネーの世界に身を置いていると、多くの人は損を拡大させていきます。運用をしていて、「面白い」「ワクワクする」などの感情が沸き起こり、アドレナリンが出たら、気をつけてください。投機をしたくて、一部の資金で行っているなら良いのですが、長期的な資産運用を目的としている場合には、一度立ち止まって考える必要があります。
資産運用は「面白くない」ほうがいい
資産運用はそんなに面白くないものなのでしょうか。
一言で言うと、資産運用はまったく面白くありません。スローマネーの世界ですから、時間がかかり、結果は今日明日には出ません。株価が上がっても下がっても「正しい理屈」で継続するだけですから、つまらないのも当然です。
一括投資のポートフォリオ運用では、世界中の企業の株式や債券に分散し、長期的な企業の利益成長や配当、債券の利金などを積み上げていく行為です。株式や債券の配分がズレてくると、調整のための売買(リバランス)を丁寧に行います。何とも地味で面倒な作業を繰り返す必要があります。
積立投資では、相場が上がっても下がっても、毎月同じ金額を同じ投資対象に自動的に投資していくだけです。こちらも日々のマーケット動向が気になる人にとっては、つまらないものでしょう。勝ち負けの結果が明日に出るわけではありません。じれったくて、待ちきれないと思った多くの人が、途中で止めてしまうのです。
しかし、スローマネーの世界は勝つか負けるかの世界ではなく、みんなが長期的にハッピーになれる世界でもあります。株式や債券への分散投資は長期的に継続できれば、みんな成功しています。
世界の上場企業は個別には赤字の会社もありますが、全体では毎年利益を出し続けています。上場企業の債券でも、個別には倒産する会社もありますが、利息の積み上げのリターンのほうが勝り、長期的には投資家に利益をもたらしています。
スローマネーの世界は途中で離脱してしまう人があまりに多い一方、資産形成の一番の近道でもあります。だからこそ、アメリカやイギリスではそれを長期的にサポートする私たちアドバイザーが認められるようになってきているのです。
長期的な資産運用を行っていて、「面白くない」「ワクワクしない」「資産運用をしていることを忘れていた」と感じたら、あなたはスローマネーの世界での成功に近づいているはずです。
- 福田 猛 (Takeshi Fukuda)
- 代表取締役